サロンイベントレポート

木曜サロンレポート

テーマ:
可愛いねこ型ゴミ箱ロボット、スカベンチャー

開催日: 2024年5月23日

○活動の主旨、目的○
街中のゴミ箱が少なくなっている背景には、ゴミ箱の管理の難しさが挙げられる。しかし、ゴミ箱がないと不便なだけでなく、ポイ捨ての増加が懸念され、こうした問題に対処するため、最近では自治体や企業が主体となり、IoTスマートゴミ箱の導入が始まっている。IoTスマートゴミ箱は、ゴミ箱の容量をリアルタイムで通信する機能やゴミの体積を圧縮する機能を備えており、効率的な管理が期待されています。これにより、ゴミ箱のメンテナンスが容易になり、ゴミの収集回数を減らすことができるとのこと。
今回ナレッジイノベーションアワードにて優秀賞を受賞した「スカベンチャー」は、ゴミ箱使用者の「マナー改善」に着目した革新的なゴミ箱で、このゴミ箱は使用者の情報を判別し、猫のキャラクターがゴミを見分けることができる。正しく使用するとキャラクターが喜び、マナーが悪いと叱るだけでなく、ゴミ箱を使用不可にする機能も備えており、これにより、使用者のマナー改善を促し、適切なゴミの処理を助長できるとのこと。スカベンチャーの普及により、子供から大人までが適切にゴミを捨てるようになることが期待される。
今後の課題としては、正式なプロトタイプを試作後、適切な場所を検討した上で公共の場への設置を予定しており、この新しいアプローチから、楽しくかつ便利なゴミ管理ができる社会を実現したいと締めくくられた。

ナレッジドナー(知の提供者)プロフィール

玉置 友史 氏
VisLab OSAKA (組込みシステム産業振興機構)
大阪大学工学研究科ビジネスエンジニアリング専攻 

2021年 大阪府立大学工業高等専門学校専攻科卒業。
2023年 大阪大学工学研究科ビジネスエンジニアリング専攻博士前期課程修了。
現在、同博士後期課程在籍。 大阪大学共創機構Innovator’s Club所属。日本学術振興会特別研究員(DC1)。
燃料電池用非白金カソード触媒の研究を本業として行う傍ら、2021年よりゴミ問題の解決を目指してIoTゴミ箱の開発を有志と共に開始。WINK202技術賞など受賞多数。 ライフワークは飼い猫に遊ばれること。

ナレッジドナーインタビュー

  • 社会に繋がる研究のできるビジネスエンジニアリング専攻を選択されたきっかけは何ですか?
  • 私はもともと工業高等専門学校(高専)に通っていて、高専卒業後はすぐに技術者として就職しようと考えていました。しかし高専在学中に、様々な日系メーカー企業やその事業部門が外資系企業へ編入したり解散したりするなど経営不振な様子を見て、優れた技術を持っていると言われるにも拘わらずなぜだろうと疑問を持ちました。色々と調べてみた結果、日本の企業は一定の技術力はあるけれどもそれが経営活動と上手く繋がっていないことが原因で、美味しいところを逃しているのではないかと考えました。また、新しい技術をつくる能力のみならず、その技術を用いてどのような事業を行うかまで考えられる能力がこれからは必要だと感じました。そのような考えからビジネスエンジニアリング専攻を選択し、現在も所属しています。
  • 当初一緒に活動をしていたメンバーが就職した後も、一人で研究を続けることができる原動力は何ですか?
  • 面白いから続いているというのが現状です。元々ものづくりが好きであることと、スカベンチャーに関する活動でいえば「単に便利な機能ではなく、人の心に働きかける機能を作る」という視点が自分にとっては特に楽しく、社会にとっても良いことであると思っているため、今も活動を続けられています。また、大阪大学内にあるInnovators’ Clubという活動支援組織に所属していることもあって、一人での活動ながらも色々な方との取り次ぎや備品の融通を受けることもできています。ものづくり×猫という、自身の好きなものの掛け合わせだからこそ研究を続けていける側面もありますね。少し質問の回答からは外れますが、一人ぼっちではできる活動も限られることは認識しています。ですので、一緒に活動を行える仲間を現在募集しています。

※木曜サロンレポートはナレッジサロン会員さまを対象としたイベントのレポートです。

木曜サロンとは

幅広い「知」に出会える、気付けるちょっと知的な夜、展開中。

ナレッジサロン会員様を対象に、毎週木曜日の夜に開催。幅広い業種業界から「ナレッジドナー(知の提供者)」としてゲストスピーカーを招き、専門知識や経験、取り組んでいるプロジェクトや生活の知恵まで幅広い「知」を提供。参加者同士の交流や会話を尊重し、自由で気楽な会話を中心としたカジュアルなサロンです。

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