サロンイベントレポート
木曜サロンレポート
- テーマ:
- 長野県のシルクを活用しグローバルカンパニーを目指す -Z世代起業家のチャレンジ-
開催日: 2024年6月6日
○活動の主旨、目的○
戦前には日本の輸出の8割を占めていた絹産業を復興させたいという思いで2年前に共同創業したTHE RICHは、シルクを起点としたプロダクトメーカーで、シルクの力で世界をつないでいくことをテーマにしており、現在は長野県のシルクの成分をふんだんに使ったシャンプー・トリートメントを販売している。
タンパク質でできているシルクは髪との相性が良いため、THE RICHのシャンプーは特許技術を使ってオイルの代わりにシルクを使用。オイルに比べ髪へのダメージを減らすことができることから使用感が良く、継続して使ってもらえる割合が高い。
また、シャンプーを開発する中でシルクが滑らかな材質を生み出せることがわかったため、これを石油の枯渇問題の解決に繋げていきたいとのこと。
今後は、ヘアケアだけでなくスキンケアやアパレルの商品開発、自社のショップの立ち上げ、海外展開などでもっとシルクのことを知ってもらい、シルクと言えばSILK THE RICHと言われるように成長させていきたいとお話された。
ナレッジドナー(知の提供者)プロフィール
高橋 航大 氏
株式会社THE RICH 取締役COO/CO-Founder
KooD Founder
1999年生まれ。慶應義塾大学理工学部卒。19歳で起業。英語塾事業、就活生向けイベント事業などを展開し事業譲渡。恋愛マッチングアプリcollonを手がける株式会社FOR STUDENTのCMOとして、マーケティング含む各種執行をしてきた。
個人では、ミスター慶應コンテストやミスターコンの全国大会であるMr. of Mr. Contestにおいて準優勝。
2022年にはAmazon Prime Video「バチェロレッテジャパン・シーズン2」に最年少の22歳で参加した。
その後、長野の伝統産業シルクを復興させるべく株式会社THE RICHを共同創業。取締役COOに就任し今に至る。2024年より自身のコーポレートブランドとしてKooDをローンチ。
ナレッジドナーインタビュー
- タレント活動と起業活動が相互に良い影響を及ぼしているなと感じることはありますか?
- タレントという表に出る仕事をしていると、色々な方に私の存在を知っていただき活動の一挙手一投足を見ていただける機会が増えていきます。THE RICHを立ち上げた時も「高橋航大が事業を始めたんだ」と、すぐに多くの認知を得ることができました。おかげで本来起業したら会社の存在を知ってもらうところから地道に始めていかなければいけないところを、その次の段階の「商品を使ってみて良かったかどうか」という商品そのものの勝負からスタートしていくことができたので、タレントをしている起業家で良かったなと思いました。ビジネスを学んでいるタレントとして活動が上手くいったと感じたこともあります。表に出るということは自分という商品を売るということになるので、起業家としてのマーケティング思考がとても重要になります。自分のどこに特徴があってどこが他の似たような人と違うのかという差別化ポイントを探し出して、他の人が持っていないような部分だけをメディアでひたすら言い続けました。その結果、この人は他と違うなと感じた各種メディアに採り上げてもらうことができたので、マーケターとしての頭の使い方が上手く活かされたなと感じています。
- 海外展開を目指す上で、敢えて現地に赴くという方法を選んだ理由は何でしょうか。
- 行かなければ後悔するからです。これまでの経験から学んだことなのですが、足を運んだことで繋がった縁や、足を運んだからこそ認めてもらえたことがとても多く、現地に赴くことの重要性をこの人生を通じて強く実感しています。一旦現地に腰を据えることでつながりの可能性を最大限にして、帰れない状況に自分を追い込むことで「行ったらやるしかない」と自分に覚悟させるという目的もあります。後悔しないように現地で勝負したいです。
※木曜サロンレポートはナレッジサロン会員さまを対象としたイベントのレポートです。
木曜サロンとは
幅広い「知」に出会える、気付けるちょっと知的な夜、展開中。
ナレッジサロン会員様を対象に、毎週木曜日の夜に開催。幅広い業種業界から「ナレッジドナー(知の提供者)」としてゲストスピーカーを招き、専門知識や経験、取り組んでいるプロジェクトや生活の知恵まで幅広い「知」を提供。参加者同士の交流や会話を尊重し、自由で気楽な会話を中心としたカジュアルなサロンです。