サロンイベントレポート
木曜サロンレポート
- テーマ:
- 密着!テレビ番組の裏側〜スマホで簡単!プロの撮影術教えます~
開催日: 2024年8月22日
○活動の主旨、目的○
リサーチ〜会議〜放送まで、テレビ番組ができるまでの流れや制作の裏側をご紹介いただいた。近年YouTubeとよく比較されるが、最も違う点は台本作成・撮影・編集など全ての工程に大勢のプロが携わっていることである。すべてのテレビ番組が意識していることは「Q&A=フリ&ウケ」であり、いかに視聴者をひきつけるか?これが番組作りの掟とのこと。
良いテレビ番組とは「誰もが分かる内容でありながら、斬新でクリエイティブなものが求められる」と言う。視聴者を飽きさせない工夫として大事なものが「違和感」の演出などわかりやすく伝える技術をいくつかご紹介いただいた。最後にスマホで簡単にできるテレビの撮影方法を伝授いただいた。iPhone15Proがあれば十分にテレビ素材で使えるレベルの撮影ができるが、料理の湯気の演出などプロにしかできないこともある。予算と相談しながらプロの力を借りると更に良いものができると締めくくられた。
ナレッジドナー(知の提供者)プロフィール
有本 洋 氏
株式会社MBS企画 事業開発部 副部長・ディレクター
近畿大学文芸学部文化学科卒業。大和リース株式会社にて、宅地建物取引主任者の資格を取得し、建築業の営業業務に従事する。2003年から株式会社МBS企画に勤務し、今に至る。数々のバラエティ番組や密着番組の企画・撮影・放送まで一貫して行う。近年では企業の映像制作に関わりPRやリクルート、インナーブランディング動画を担当している。
ナレッジドナーインタビュー
- 映像を残す際に心掛けていることについてお聞かせください。
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取材先の方がどのような映像作品にしたら喜んでくれるか、ということを第一に考えています。
まずは1回観て喜んでいただいて、また1年後に家族で集まって観ていただいて、そうして思い出に残ってくれるような映像を作ろうと心掛けています。
この気持ちがブレなければ、面白い映像が作れるのではないかと思っています。 - メディア発信におすすめのプラットフォームや注目しているものはありますか?
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何を発信したいかによって使う媒体を変えていけば良いかと思います。短い動画ならTikTok、長い動画ならYouTubeが今は適しています。
私はテレビも好きなのですが、個人的に最近注目しているのはNetflixです。
今は『地面師たち』の話題で持ちきりですよね。これは本来、テレビがやらなければならないことだったのですよ。
昔は学生が学校で「昨日のあのテレビ番組観た?」と話題にしていたところを、今は大人が「地面師たち観た?あれエグいよな」と盛り上がっているわけですから。
私はドラマ畑出身ではないですが、側から見ていてもテレビとはお金のかけ方が違いますね。昨今のテレビ番組では見られないような、喫煙シーンやシートベルト無しで荒い運転をするといった演出も、Netflixでは見ることができます。
テレビも萎縮せずに、必要な描写や演出を積極的に出していかなければダメだろうなと思います。今はそういうことをすると”尖っている”と判断されてしまいますが、理由があって撮影するわけですから。
ただ、勘違いして「尖りたい」という前提で進めてしまうと怪我をしてしまうこともあるので、気をつける必要はありますね。
※木曜サロンレポートはナレッジサロン会員さまを対象としたイベントのレポートです。
木曜サロンとは
幅広い「知」に出会える、気付けるちょっと知的な夜、展開中。
ナレッジサロン会員様を対象に、毎週木曜日の夜に開催。幅広い業種業界から「ナレッジドナー(知の提供者)」としてゲストスピーカーを招き、専門知識や経験、取り組んでいるプロジェクトや生活の知恵まで幅広い「知」を提供。参加者同士の交流や会話を尊重し、自由で気楽な会話を中心としたカジュアルなサロンです。