サロンイベントレポート
木曜サロンレポート
- テーマ:
- 左手で奏でるピアノ音楽 -アーティストコミュニティ“Art village”の取り組み-
開催日: 2024年9月19日
○活動の主旨、目的○
<演奏曲>
・吉松隆編曲 カッチーニ「アヴェマリア」
・スクリャービン「左手のための前奏曲と夜想曲」
・有馬圭亮編曲 「しゃぼんだま」「七つの子」
・バッハ「シャコンヌ」
有馬氏が提唱するArtVillageは、アーティストの創造性と行動力を活かして社会の問題解決を目指す取り組みで、この理念に共感する人々が集まったコミュニティ。
現在の取り組みの一つであるArtVillage Naganumaでは、北海道長沼町でArtVillageを介してアーティストやアートを普及したいというような思いを持った人が集結し、地域の方とアーティスト・アートの交流を促進する様々なプログラムを展開している。
地域課題にアートの力で寄り添い、国際交流、芸術祭、教育、福祉、名産とアートのコラボレーションなどを通じ、長沼を魅力的な町に、そして芸術文化の町に育てていきたいとお話された。
ナレッジドナー(知の提供者)プロフィール
有馬 圭亮 氏
ピアニスト
1989年生まれ左手のピアニスト。大阪教育大学在学中に局所性のジストニアを発症し、左手によるピアノ演奏を始める。アーティストのコミュニティ「Art village」主宰。
ナレッジドナーインタビュー
- ご自身が演奏される時に意識していることや気をつけていることはありますか?
-
片手のみでピアノを演奏すると、響きが特殊に聞こえると思っています。
音数が少ない分、オーディエンス側も音の行方をしっかり感じ取ることができるので、奏者側としてもそのことをよく意識するようにしています。
「響きをどうコントロールしていくか」が、片手で演奏する音楽の醍醐味だと思っています。
- ArtVillage NAGANUMA projectについて、今後の展望があればお聞かせください。
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長沼町は、自然の中にある国際村のようなところだと思っています。
新千歳空港や市街地からのアクセスもいいので、海外の一流アーティストが長沼町に滞在しながら制作活動に集中できるような環境を整えることができたら、本当に魅力的な町になると思います。
そんな長沼町を日本一の文化的な町にすることが、私の今後の目標です。
※木曜サロンレポートはナレッジサロン会員さまを対象としたイベントのレポートです。
木曜サロンとは
幅広い「知」に出会える、気付けるちょっと知的な夜、展開中。
ナレッジサロン会員様を対象に、毎週木曜日の夜に開催。幅広い業種業界から「ナレッジドナー(知の提供者)」としてゲストスピーカーを招き、専門知識や経験、取り組んでいるプロジェクトや生活の知恵まで幅広い「知」を提供。参加者同士の交流や会話を尊重し、自由で気楽な会話を中心としたカジュアルなサロンです。