サロンイベントレポート
木曜サロンレポート
- テーマ:
- 日本の毛布をリデザインする ~テキスタイルデザイナーの取り組み~
開催日: 2024年9月26日
○活動の主旨、目的○
テキスタイルデザイナーとして活躍していた廣瀬氏は、寝具はインテリアやアパレルと比較しデザイン性が低いことに課題意識を感じていた。そんな折、国産毛布の90%以上が生産されている泉大津市の毛布工場との出会いがあり、オリジナルブランド「LOOM&SPOOL」を立ち上げる。既存の毛布は前時代的なデザインが多い中、廣瀬氏はインテリアに馴染むカラートーンや、30代男性をターゲットにしたデザインなど、これまでにない毛布を発売。その結果、阪急うめだ本店での売場展開や、海外での販売など、幅広い層に受け入れられるブランドとなった。今後もデザインの力で、泉大津の高品質な毛布を世間に伝えられたら嬉しいと、希望を語った。
ナレッジドナー(知の提供者)プロフィール
廣瀬 友子 氏
パンダ企画 代表
1973年生まれ、岐阜県出身。京都市立芸術大学卒業後、住江織物株式会社インテリアデザイン部入社(カーテン・ラグの商品デザイン)。2002 年、テキスタイルメーカーに転職。ホームファッションブランドを企画開発。カーテン、寝装品、クッション、エプロン、バッグなどインテリア雑貨のデザイン。
2006年パンダ企画として独立。商品開発、デザイン、コンサルティング業務などを行う。
2018年天然素材を中心とした国産毛布ブランドLOOM&SPOOL(ルームアンドスプール)を立ち上げる。
ナレッジドナーインタビュー
- 廣瀬さんのように、個人で毛布を作りたいと工場に直接交渉される方は多いですか?
-
森口氏:
時折いらっしゃいますが、なかなか順調にはいきません。
一番難しいのはロット数の問題をどうこなすかという部分と、製品に対するこだわりの曖昧さですね。
廣瀬さんのように「こんな毛布を作りたい!」と、一本筋が通っていて、なおかつ熱意を持ち続けることができないとうまくはいかないです。
- 今後の展望をお聞かせください。
-
廣瀬氏:
現在は個人で事業を行っていますが、衣料品や生活雑貨のトータルサポートを行っている企業にご協力いただき、これから海外にも展開していこうという話を進めています。
これまでは近くにいる方々への販売しか対応できませんでした。
しかし今後は、企業が一緒に組んでくださることで「LOOM&SPOOL」をより広く宣伝できるようになるので、皆さんの購入の選択肢が更に広がると期待しています。
※木曜サロンレポートはナレッジサロン会員さまを対象としたイベントのレポートです。
木曜サロンとは
幅広い「知」に出会える、気付けるちょっと知的な夜、展開中。
ナレッジサロン会員様を対象に、毎週木曜日の夜に開催。幅広い業種業界から「ナレッジドナー(知の提供者)」としてゲストスピーカーを招き、専門知識や経験、取り組んでいるプロジェクトや生活の知恵まで幅広い「知」を提供。参加者同士の交流や会話を尊重し、自由で気楽な会話を中心としたカジュアルなサロンです。