年末年始営業のご案内
12月31日(火):18:00終了
2025年1月1日(水):全館休業
※各店舗の年末年始の営業についてはフロアガイドよりご覧下さい。

サロンイベントレポート

木曜サロンレポート

テーマ:
それ、コピー商品かも!? ニセモノ見抜く鑑定士が、サスティナブルな社会を生み出す!

開催日: 2024年10月17日

○活動の主旨、目的○
今、急速に拡大している中古品市場は、フリマアプリやネットオークションなどの情報技術の進歩によるCtoC市場が増大し、高級ブランド品が大量に取引されるリサイクルショップや質屋などのビジネスモデルも発展。特に、鑑定士を大量に育成して多数の店舗を短期間で展開し、急速に成長した中古ブランド品販売企業が注目されている。
今回は、中古ブランド品販売において、「本物と偽物」との鑑別、値付けなどを行う鑑定士の育成を視点に、急成長する中古品市場についてお話いただいた。また、近年コピー商品が大量に流通していることについても触れ、コピー商品を買わないためには信頼できるショップでの購入や、相場価格の確認、ブランド表記や縫製の確認、シリアルナンバーの確認が重要であると教えていただいた。

ナレッジドナー(知の提供者)プロフィール

安藤 根八 氏
大阪市立大学 創造都市研究科 国際地域経済研究会

大学卒業以来45年間、流通、廃棄物、環境、リサイクル、リユースの編集、出版事業に従事し、新聞メディアやNHK情報番組「生活ほっとモーニング」にコメンテーターとして100回以上情報を提供した。
しかし、中古品流通の学術的価値を論じた文献はまだ存在していないことに気づき、2016年、68歳で大阪市立大学大学院創造都市研究科修士課程に入学。2018年に同大学院博士課程国際地域経済領域に進学して、中古品流通の研究を進めている。

ナレッジドナーインタビュー

  • リユースの業界に長く携っていらっしゃいますが、最初にこの世界に興味を持たれたきっかけはありますか。
  • 大学卒業後、『週刊現代』のフリーライターをした後、流通関係の専門出版社の記者として勤務していたのですが、元々骨董品のような古いものが好きで、中古品の面白さや流通について紹介したいと思ったことがきっかけで、独立して「リサイクルSHOPガイド」という雑誌出版事業に携わりはじめました。
    そのうち地域のお店の相談も受けるようになって、販売促進のアドバイスをしたり、通信販売大手に取引をしてもらえるように紹介状を書いてあげたりと、お手伝いもするようになりました。
    「中古品の知見を商売にしよう」と、最初から思っていたわけではなく、単に好きだからという理由でそうしたお手伝いをしていました。
    その結果皆さんがどんどん儲かっていったことを考えると、今にしてみれば自分自身のチャンスは逃してしまっていたのだなと思います。もっと早くから、お手伝いではなく仕事にしていればよかったですね。
  • 現在は大学院博士課程にも籍をおかれていますが、これからさらに研究を深掘りしていきたい課題や、今後目指されていることはありますか。
  • 特に博士論文は一つの分野を深掘りしていくべきだ、と言われますので、現在は「ブランド中古品の鑑定」にテーマを絞って論文を執筆しています。
    しかし論文を書き進めていくうちに、では海外の市場はどうなのか、将来的に東南アジア市場が飽和してしまった場合はどうなるのか、といった課題が見えてきたので、今後は視野をさらに大きく広げた研究にも取り組みたいと考えています。年齢との闘いになるかもしれませんね。
    ナレッジサロンには、ビジネスのヒントや出会いを求めて通われている方もいらっしゃるかと思いますが、私は自分探しの旅に来ております。自分探しは何歳になってもできるものだと思っています。
    私は現在76歳ですが、本校にはかつて82歳で博士号をとった方もいらっしゃったのですよ。年齢にこだわらず色々な人と交流することの大切さについても、これから周りの方々に伝えていきたいと思っています。

※木曜サロンレポートはナレッジサロン会員さまを対象としたイベントのレポートです。

木曜サロンとは

幅広い「知」に出会える、気付けるちょっと知的な夜、展開中。

ナレッジサロン会員様を対象に、毎週木曜日の夜に開催。幅広い業種業界から「ナレッジドナー(知の提供者)」としてゲストスピーカーを招き、専門知識や経験、取り組んでいるプロジェクトや生活の知恵まで幅広い「知」を提供。参加者同士の交流や会話を尊重し、自由で気楽な会話を中心としたカジュアルなサロンです。

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