サロンイベントレポート
木曜サロンレポート
- テーマ:
- プレゼンで差がつく、UIデザインのおはなし
開催日: 2025年2月27日


○活動の主旨、目的○
今回の木曜サロンでは、UIデザインを単なるデジタル領域のスキルにとどまらず、ビジネスシーン全般に応用できる概念として捉え、その基本的な考え方や実践的な活用方法について解説いただいた。
志水氏は、インダストリアルデザイナーの川崎和男氏に師事し、キーエンスでのデザイナー経験を経て独立した経歴を持ち、デザインとビジネスの双方に精通しておられ、UIデザインの本質を「ユーザーにとって直感的で分かりやすい設計」と定義し、スライドやプレゼン資料の視認性を向上させるフォント選びやレイアウトの工夫について、具体例を交えながら紹介された。お話を通じて、UIデザインが専門職だけのものではなく、誰もが身につけるべき重要なビジネススキルであることを実感する機会となった。
ナレッジドナー(知の提供者)プロフィール
志水 良 氏
Balloon株式会社 CEO & Art Director

2003年名古屋市立大学大学院芸術工学研究科を修了後 OUZAK DESIGNにて川崎和男先生に師事。CI設計、商品企画、工業デザイン、UI・UX、グラフィックデザインなどの業務に従事。その後キーエンスデザイングループに所属。2018年に独立し、Balloon株式会社を設立。
German Design Award、A’ Design Award、Graphis Branding等を多数受賞。
ナレッジドナーインタビュー

- 日常的にデザインのセンスを磨ける方法があればお教えください。
-
これは現役のデザイナーにも共通する基本的なことになりますが、良いデザインをたくさん見ることをおすすめします。例えば、『Pinterest』などのツールを活用して、自分好みのものや美しいと感じたデザインを1,000個収集してみましょう。
1,000という数字はあくまで例えですが、50個や100個などの集めようと思えば誰でも達成できる程度ではいけません。初学者は特に、見る量が大事だと思います。
選んだ作品を一つひとつ分析しながら見ることができたら理想的ですが、そこまでしなくても大丈夫です。ただし、なんとなく見るということだけはやめた方がよいですね。 - 音や動きも要素に含まれるUIデザインならではのデザインのコツがあればお聞かせください。
-
基本的に、UIデザインであっても他のデザインであっても、「ユーザーに寄り添う」という本質は変わらないと思っています。UIは自己表現の場ではないので、「ユーザーの視点に立った成果物をデザインできるかどうか」が重要です。
ブランドを印象付けるためのジングルが前提としてある場合は話が変わってきますが、例えば、OKのボタンを押しているのに「ブー!」というブザー音が鳴るようにサウンドがデザインされていたら、みなさん戸惑ってしまいますよね。
このようにユーザーを迷わせないようなデザインにする事が大切です。
※木曜サロンレポートはナレッジサロン会員さまを対象としたイベントのレポートです。
木曜サロンとは
幅広い「知」に出会える、気付けるちょっと知的な夜、展開中。
ナレッジサロン会員様を対象に、毎週木曜日の夜に開催。幅広い業種業界から「ナレッジドナー(知の提供者)」としてゲストスピーカーを招き、専門知識や経験、取り組んでいるプロジェクトや生活の知恵まで幅広い「知」を提供。参加者同士の交流や会話を尊重し、自由で気楽な会話を中心としたカジュアルなサロンです。