サロンイベントレポート
木曜サロンレポート
- テーマ:
- 東大院卒研究者が語る “0から始めるモノづくりブランド” のリアル
開催日: 2025年7月24日


○活動の主旨、目的○
今回の木曜サロンでは、ナチュラルウーマン株式会社 代表取締役・赤瀬彩花氏をナレッジドナーに迎え、「東大院卒研究者が語る “0から始めるモノづくりブランド” のリアル」をテーマに講演いただいた。
赤瀬氏は、大手企業でヘアケア製品の研究開発に携わった後に独立し、「フリーランスのビジネスパーソンに特化したリュックブランド」MONOMENTÅMを立ち上げるまでの道のりをお話いただいた。
まったくの素人から始まった鞄づくりは、企画段階から中国工場での量産に至るまで、試行錯誤の連続で、言語の壁による工場とのトラブルにも直面しながら、完成にこぎつけたリュックは、発売当初まったく売れない状況が続いたとのこと。しかし、あるYouTuberに紹介されたことをきっかけに、わずか15時間で完売。プロダクト開発からマーケティングに至るまでのリアルをお話された。
後半では、リュックの売上が軌道に乗るまでの期間、事業継続のために取り組んだ動画制作事業や、AIを活用した動画編集システムについても紹介いただいた。
最後に、今後は動画配信・制作事業と鞄ブランドの発信をさらに強化していきたいと締めくくられた。
ナレッジドナー(知の提供者)プロフィール
赤瀬 彩花 氏
ナチュラルウーマン株式会社 代表取締役

東京大学大学院卒業後、サンスター株式会社にて研究開発職として勤務。理想の製品を自ら作りたいという想いから退職し、リュックサックブランドMONOMENTÅM(モノメンタム)を立ち上げる。「フリーランスに特化したリュック」というコンセプトが好評を博し第1弾は完売。現在は新商品の開発中。動画制作会社の社長との2足のわらじを履きこなす。
ナレッジドナーインタビュー

- リュックを開発しようと思ったきっかけを教えてください。
- モノづくりを続けるためには、自身が興味を持って熱量を込めることができ、課題感を持って取り組めることが大事だと思っています。それをふまえ、自身が課題を体感して開発に取り組んでいけるものは何かと考えた結果、リュックの開発に繋がりました。
- 今後の展望をお聞かせください。
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今は動画制作事業が忙しく、MONOMENTÅMのYouTubeチャンネルをあまり更新できていませんが、今後よりしっかりと運用して認知度を高めていきたいです。チャンネルをきっかけに多くの方がリュックに興味を持ってくださり、販売に繋がるプロセスを作っていけたらと思っています。
そうしてYouTubeを活用したブランディングの知見を蓄え、成功したらその経験を元にレクチャー動画を作成し、YouTubeを活用した集客や販売促進を目指す企業のサポートを行なっていきたいです。
自社ブランドのビジネスリュックも、ゆくゆくは実店舗で販売したいと考えています。このリュックはフリーランス向けに開発したものですが、市場にそのような目的で作られたリュックはほとんどありません。いつか、「フリーランス向けといえばMONOMENTÅM」と、言っていただけるようになれば嬉しいです。
国内でリュックの開発・製造をしているところ自体が少ないので、そうした環境の中でも日本で認知されるリュックブランドになることを目標に、引き続き取組んでいきたいです。
※木曜サロンレポートはナレッジサロン会員さまを対象としたイベントのレポートです。
木曜サロンとは
幅広い「知」に出会える、気付けるちょっと知的な夜、展開中。
ナレッジサロン会員様を対象に、毎週木曜日の夜に開催。幅広い業種業界から「ナレッジドナー(知の提供者)」としてゲストスピーカーを招き、専門知識や経験、取り組んでいるプロジェクトや生活の知恵まで幅広い「知」を提供。参加者同士の交流や会話を尊重し、自由で気楽な会話を中心としたカジュアルなサロンです。