サロンイベントレポート

木曜サロンレポート

テーマ:
オリジナルパッケージを作ろう!-デザイナー監修、自分の魅力を形作るワークショップ-

開催日: 2025年8月7日

○活動の主旨、目的○
会社の特徴はイラストを持ち込んで仕上げるパッケージデザインで、アイデアは知識(良い雑談)と経験談から出てくると言う。デザインとアートの違いは「デザインは問題解決」「アートは問題提起」と考えておられた。
人間の脳のしくみは何年前でも全然変わらず、知識が経験として脳に貯まっていった記憶を「万華鏡」に例えて、万華鏡のピースが多い分色んな柄が見えるように、デザインもピースが多くないと色んなアイデアが出てこないとのこと。自分が作りたいものだけ作っていても仕事にならないので、あれこれディスカッションしながら仕上げていくという奥田氏。パッケージのデザインと製品との両方が相まって、長く続くモノになるのではないかというお話をされ、後半の30分ほどは組み立ての説明を受けながら参加者全員でオリジナルパッケージの制作に取り組み、底(そこ)が地獄の二丁目、ふたが地獄の一丁目という笑い話で締めくくられた。

ナレッジドナー(知の提供者)プロフィール

奥田 一明 氏
K note代表、大阪芸術大学 芸術学部 デザイン学科 特任教授

1958年兵庫県生まれ。1979年 大阪デザイナー専門学校グラフィック科卒業。
主な作品に、ゴンチャロフ・ビアンクールのプロパーやバレンタインパッケージ、ケサランパサラン「パラドゥ」、バイソン「インドエステ」、花の万博サントリーパビリオングッズ、山口きらら博のキャラクター「山口きららバンド」、富山県射水市の「ムズムズくん」がある。動物をモチーフにしたポップなパッケージデザインを多く手掛ける。

ナレッジドナーインタビュー

  • パッケージデザイナーになったきっかけについてお聞かせください。
  • かつて実家がいわゆる「街のでんきやさん」を営んでおり、メーカから様々な製品のチラシやパンフレットが届いていました。そうしたパンフレットに描かれているイラストを見て、世の中にはイラストやデザインを仕事にする世界があるのだなと、漠然と興味を持ったことが始まりでした。
    高校卒業後、大阪のデザイン専門学校に入学しました。元々立体物が好きで、卒業制作でも立体的なものを制作しましたが、まだ自分がパッケージデザイナーになるとは思ってもいませんでした。
    学校卒業後に就職した個人のデザイン事務所が偶然、パッケージを手掛けるところで、就職後に「日本パッケージデザイン協会(JPDA)」に所属したことがきっかけとなりました。
    デザイン業界にも様々な協会があり、PDAは全国の会員数が法人と個人合わせて700名弱の規模、関西の交流活動も活発で面白く、活気ある企業や個人事務所の個性的なデザイナーの方々と交流していくなかでどんどんパッケージデザインにはまっていった、という流れです。
    45歳の時に独立して現在は自身の個人事務所を持っていますが、クライアントさんの中にはそのデザイン事務所の頃からお付き合いが続いている方もいらっしゃいます。
  • アイデアを出すときに意識していることや、アイデア出しのコツなどがあれば教えてください。
  • デザインはアイデアです。個性も大事です。やはり何もないところから、新たなアイデアを出すことは難しいと思っています。
    昔は雑誌を見たり、本屋さんを覗いてみたりしてデザインの参考にしてきましたが、今は画像提供SNSなども活用してアイデアの元となる考え方を探しています。データツールをうまく活用すれば、アルゴリズムによって向こうから有益な情報を提案してくれることもあるので、非常に便利です。
    雑誌などの媒体も併用しながら、便利なデータツールを活用してネタを貯めておくことが、アイデア出しにおいて大事なことだと思っています。

※木曜サロンレポートはナレッジサロン会員さまを対象としたイベントのレポートです。

木曜サロンとは

幅広い「知」に出会える、気付けるちょっと知的な夜、展開中。

ナレッジサロン会員様を対象に、毎週木曜日の夜に開催。幅広い業種業界から「ナレッジドナー(知の提供者)」としてゲストスピーカーを招き、専門知識や経験、取り組んでいるプロジェクトや生活の知恵まで幅広い「知」を提供。参加者同士の交流や会話を尊重し、自由で気楽な会話を中心としたカジュアルなサロンです。

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