サロンイベントレポート

木曜サロンレポート

テーマ:
全市町村を巡って見えた『日本のリアル』-人口減少時代の地方が輝くために-

開催日: 2025年11月20日

○活動の主旨、目的○
浦野氏は自身の経験から、「地元には何もない」といった自虐的な声に違和感を抱き、全市町村の魅力を自分の目で確かめたいとの思いで旅を始めたという。旅の道中では予期せぬトラブルもあったが、それ以上に多くの温かい出会いに恵まれたとのこと。また、現地に足を運んでこそわかる日本の多様な価値観に触れ、多くの発見があったとお話された。
「限界自治体」「消滅可能性自治体」「過疎自治体」といった言葉が取り沙汰されているが、一概に悲観すべきではなく、独自の産業や資源で活気づく事例を紹介された。平野部への人口集中は地形的要因もある一方、山間部や離島での暮らしには歴史や理由があり、それが平野や海の豊かさを支えている側面もあるとのこと。
また、地方活性化のカギとして、人と人、自然、社会の距離の近さを活かしたスピーディーな変化や、ユニークな取り組みの重要性を挙げられた。SNS等の普及により情報発信の土俵は平等であり、アイデア次第で脚光を浴びるチャンスはどの町にもあるとのこと
最後に、「地元のことは地元の人が一番知っている」とお話され、一人一人が地元に誇りを持ち、小さな行動から変えていくことが大切だと締めくくられた。

ナレッジドナー(知の提供者)プロフィール

浦野 亮太 氏
日本1718景 代表

1994年生まれ、兵庫県出身。日本1718景 代表。12年かけて日本の全1718市町村を踏破。
スポニチやLINEヤフーで編集・編成業務を歴任。五輪やWBC、阪神優勝などのプロジェクトに携わる。
現在は、デザイナーとしてイベントやブランディング支援を行うほか、デザイン講座やメディア講座を主宰。
著書に『人生で一度は訪れたい日本のまち』。

ナレッジドナーインタビュー

  • さまざまな市町村を巡ったなかで、特に印象に残ったまちはありましたか?
  • 本日の講演でも『価値観を変えたまち』として紹介した、東京都の小笠原村です。実は現在、「小笠原アンバサダー」として記事も執筆したりしていますよ。
    小笠原村は交通手段が船のみで、定期船が1週間に1便ほどしか出ないため、今でも新聞などが1週間分まとめて届くのです。昔のインターネットがない時代、小笠原村では世間の情報をリアルタイムで知ることはできませんでした。独自の食文化もそうですが、こういったところも興味深いなと思い印象に残りました。
  • 今後の展望をお聞かせください。
  • まず、地元のことは地元に住む方々が一番よく知っているので、私にできることは限られていると思っています。
    周りからは、「日本二周目に突入するの?」「次は世界に行くの?」なんて言われますが、私は日本の全市町村を実際に見てきた立場として、今後は、私が見た日本の課題や市町村それぞれの魅力を発信し、「魅力のないまちなんてひとつもない」ということを世間に伝えていかなければならないと感じています。そしてそれが、日本の市町村に住む皆さんの行動を変えるきっかけになれば良いなと思っています。

※木曜サロンレポートはナレッジサロン会員さまを対象としたイベントのレポートです。

木曜サロンとは

幅広い「知」に出会える、気付けるちょっと知的な夜、展開中。

ナレッジサロン会員様を対象に、毎週木曜日の夜に開催。幅広い業種業界から「ナレッジドナー(知の提供者)」としてゲストスピーカーを招き、専門知識や経験、取り組んでいるプロジェクトや生活の知恵まで幅広い「知」を提供。参加者同士の交流や会話を尊重し、自由で気楽な会話を中心としたカジュアルなサロンです。

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