サロンイベントレポート
木曜サロンレポート
- テーマ:
- ART OSAKA 2026開催直前企画 現代アートってどうやって楽しむの?
開催日: 2026年3月26日
○活動の主旨、目的○
ナレッジキャピタルが協力する「ART OSAKA 2026」の開催に先駆け、ART OSAKA事務局長の宮本氏に「現代アートってどうやって楽しむの?」をテーマにお話いただいた。
講演では、現代アートの考え方や鑑賞のポイント、アートの価値について解説が行われた。現代アートは「上手な絵を見るもの」ではなく、コンセプトや社会との関係性、多様な価値観を表現するものであり、作品の意味や背景を含めて楽しむものであるとのこと。
鑑賞方法としては、第一印象を大切にする「3秒ルール」、気になった作品を少し時間をかけて鑑賞すること、他者と感想を共有する対話型鑑賞などが紹介された。
また、現代アートの価値には芸術的・批評的価値と市場的価値があり、作品は長い時間をかけて評価され、文化資産として残っていくという点についても解説いただいた。
現代アートは難しく考えすぎず、自分なりの感じ方を大切にすることが楽しみ方のポイントであると学ぶ機会となった。
ナレッジドナー(知の提供者)プロフィール
宮本 典子 氏
ART OSAKA 2026 フェアディレクター
一般社団法人日本現代美術振興協会 事務局長
茨城県生まれ。京都府立大学環境デザイン学科卒業、筑波大学大学院芸術研究科修了。
ロータリー財団奨学生としてヘルシンキ工科大学 IAP 修了。
建築と美術を横断する領域に可能性を見出し、帰国後はギャラリー勤務を経て、アートシーンに関わる。
現代美術のアートフェア「ART OSAKA」の運営、国際的アートフェア「Art Collaboration Kyoto」の立ち上げに関わる(~2024)など、精力的に活動中。個人の活動としては、2015年より障がいのある人のアート作品の紹介・発信に取り組み、社会とアートをつなぐ実践を行っている。
ナレッジドナーインタビュー
- 現代アートに携わることになったきっかけについてお聞かせください。
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私にとって現代アートは憧れでした。高校生の頃は美術大学に行きたいと思っていたのですが叶わず、進学先の大学ではアートに近しい領域だろうと考え建築を学ぶことにしました。当時はただ、美術館で作品を鑑賞することが好きで、深く考えずにアートに憧れていました。
(大学、大学院、留学と)長く学生生活を送ったことで社会に出るのが遅れ、その後の進路を考えた時に、同年代を後から追いかけて建築業界に就職しても面白くないと思い、それならば自分は建築とアートを繋ぐ仕事をしようという、とても単純な発想でアートの業界に飛び込みました。
そしてたまたま就職したギャラリーが、建築家との繋がりのある空間的な作品を扱っているところだったのです。ART OSAKAに携わることになったきっかけも、勤め先がフェア運営の代表だったからという理由で、結果的にギャラリーの仕事もしながらアートフェアに携わることになりました。
そうして働きながら建築とアートの産業構造を見比べた結果、アートは非常に未開拓だと感じました。アーティストはほとんどが個人事業主で、全体で見れば小さな団体ですが、各々が影響力のあることをしているからこそ、耕していける土壌が沢山ありそうだなと思ったことが、これまでアートフェアのイベントを続けている理由でもあります。 - 現代アートがこれからの社会にどのように関わっていって欲しいとお考えですか?
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ART OSAKAで紹介している今後の活躍が期待される若い作家が、もっと世の中に認知されて、アートの力を発揮していってほしいと思っています。
例えば、ART OSAKAでは「Expanded」といって、大型作品なども紹介しているのですが、そういった作品がパブリックアートとして、"うめきた"のような場所に設置されたらアーティストの励みになりますし、経済的にも助かります。
きっと鑑賞する側にとっても、「こういう場所にアートがあったら」と思うような身近な場所で芸術体験ができたら良いなと感じると思いますし、アーティストの力を社会の中で根付かせていくような仕組みやシステムがもっと社会に広がれば良いなと考えています。
"うめきた"は新しいことにチャレンジする方々が集まっている場所だと思いますので、今回の「ART OSAKA 2026」ではぜひそういう方々ともアートを盛り上げていきたいです。
※木曜サロンレポートはナレッジサロン会員さまを対象としたイベントのレポートです。
木曜サロンとは
幅広い「知」に出会える、気付けるちょっと知的な夜、展開中。
ナレッジサロン会員様を対象に、毎週木曜日の夜に開催。幅広い業種業界から「ナレッジドナー(知の提供者)」としてゲストスピーカーを招き、専門知識や経験、取り組んでいるプロジェクトや生活の知恵まで幅広い「知」を提供。参加者同士の交流や会話を尊重し、自由で気楽な会話を中心としたカジュアルなサロンです。

