サロンイベントレポート

木曜サロンレポート

テーマ:
空き家を居場所に -築90年の長屋で始まるコミュニティづくり-

開催日: 2026年4月9日

○活動の主旨、目的○
建築士である丹羽氏は、大阪市阿倍野区昭和町にある築90年超の長屋を「あべのながや六(あべ六)」という名称でシェアキッチン&スペースとして運営している。この建物は丹羽氏の祖父がかつて暮らしていた場所で、隣接する建物の切り離しを機に耐震改修を行い、父から借りる形で活用を開始したとのこと。
飲食店営業許可を取得しているため、調理師免許を持たない個人でも管理者のもとで出店が可能であり、週替わりで各国の家庭料理を提供する「カタコト食堂」など多様な人々が集まる場となっている。
実際にここでの出店を経て、実店舗開業へと繋がった事例も生まれているという。

コミュニティづくりへの取り組みとしては、かつて兵庫県芦屋市の公園を借り、循環をテーマに落ち葉堆肥を作る「みんなで育てるローカル公園」を2年間開催した経験を紹介された。あべのながや六でも、一階改修時に伝統的な土間仕上げ「たたき」を参加者とともに作るワークショップを実施したほか、地域イベント「どっぷり、昭和町。」や長屋に特化した「オープンナガヤ大阪」にも積極的に参加し、古い建物に関心を持つ人々との繋がりを育んできたとのこと。
コミュニティづくりは、それ自体を目的にしてしまうと継続が難しいが、商売などの目的を回すなかで自然に生まれる繋がりが大切であると語られた。現在は、出店者が不在の時でも棚を通じて自らの活動や個性を発信できる「棚2.0」の仕組みを構想しており、古い長屋を舞台にした新たな繋がりづくりへの挑戦を続けているとお話された。

ナレッジドナー(知の提供者)プロフィール

丹羽 洋文 氏
くらし研究室合同会社 代表/一級建築士

大阪生まれ。設計事務所勤務を経て「すまい研究室一級建築士事務所」設立。
京都芸術デザイン専門学校・摂南大学理工学部建築学科で非常勤講師。
「シェアスペース&キッチン|あべのながや六」にて、週末カレーカフェマスター。

<受賞> 神戸市鶴甲団地リノベーションプロポーザル入選 他
<イベント実施> 「作る学ぶ体験する。みんなで育てる!これからのローカル公園」 他

ナレッジドナーインタビュー

  • 近畿圏以外での事業展開の予定はありますか?
  • 近畿圏以外ではこれまで北海道、東京都、神奈川県での仕事がありました。
    ご相談があればどこへでも伺います。
  • 住まい設計をする上での信念を教えてください。
  • 「こだわった普通」でしょうか。意味もなくただ奇抜なだけのデザインはあまり好きではありません。日常に、楽しさや喜びを見つけられる建築を作っています。

※木曜サロンレポートはナレッジサロン会員さまを対象としたイベントのレポートです。

木曜サロンとは

幅広い「知」に出会える、気付けるちょっと知的な夜、展開中。

ナレッジサロン会員様を対象に、毎週木曜日の夜に開催。幅広い業種業界から「ナレッジドナー(知の提供者)」としてゲストスピーカーを招き、専門知識や経験、取り組んでいるプロジェクトや生活の知恵まで幅広い「知」を提供。参加者同士の交流や会話を尊重し、自由で気楽な会話を中心としたカジュアルなサロンです。

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