サロンイベントレポート
木曜サロンレポート
- テーマ:
- 歯科から考えるアンチエイジング -口内の細菌バランスを整えるシン・歯磨き-
開催日: 2026年4月16日
○活動の主旨、目的○
歯を失う主な原因は歯周病・う蝕・破折であり、その90%以上に歯並びが関係している。上あごの前方部分の骨の成長が6〜7歳までに止まるため、歯並びの善し悪しはその時期にほぼ決まる。歯並びの鍵を握るのは舌の位置と授乳期の嚥下習慣にあり、口呼吸や哺乳瓶の使い方・授乳姿勢が歯並びの発達に影響するとのこと。
磨きについては、歯周病・う蝕ともに「バイオフィルム」の関与が現在の考え方であるが、シン歯磨きの解釈は殺菌・除菌よりも「良い菌層(L8020乳酸菌)をつくること」だという。歯磨き以上に「食事」が重要で、「砂糖のだらだら食い」が最大のリスクであると強調された。
また、猫背などの不良姿勢が顎関節症や不正咬合に影響するというデータから、「骨で立つ」ことの大切さを教えていただいた。こうした姿勢の影響は、妊娠中のお母さんの姿勢にまで遡るのだが、どの年齢・段階でもその都度リカバリーできる方法はあるため、正しい知識を持ち自分のゴールを決めて行動することが大切だとお話された。
ナレッジドナー(知の提供者)プロフィール
太田 啓介 氏
こう歯科クリニック 院長
大阪歯科大学卒業。大阪市港区の「こう歯科クリニック」院長。「並びと全身の姿勢」の関係について研究を進めており、自ら格闘技(空手道等)に興じることで、身体の重心や姿勢の制御、食いしばりが運動能力に与える影響を実践的に探求。東京2020オリンピック・パラリンピックではフィールドドクターとして従事したほか、eスポーツ分野でもプロゲーマー向け「奥歯スイッチ」の共同開発・改良に参画している。臨床の場では、特に乳幼児期からの口腔発育を支援する「予防矯正」に注力。赤ちゃんの適切な顎の発育を促す哺乳瓶の共同開発に携わるなど、歯科医師の知見を活かした製品開発にも精力的に取り組んでいる。
「お口の健康から一生の幸せを支える」をモットーに、医療・開発・スポーツと多角的なアプローチで口腔機能の可能性を追求し続けている。
ナレッジドナーインタビュー
- 日常生活で手軽に実践できる姿勢を正すための習慣はありますか?
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私は普段からお腹に圧を入れた状態をキープするように意識しています。腹圧が入った状態を保つと上体が自然と起き上がるので、椅子にもたれたり体育座りをすることが難しくなるのです。お腹の圧をキープするだけで自然と背筋が伸びて、良い姿勢が保てますよ。
しかしこの姿勢には、キープし続けると若い女性が気にしがちなウエストのくびれができにくくなり、昔の日本人のような寸胴体型になってしまうという欠点があります。 - 今後の展望をお聞かせください。
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私は本日のような講演の仕事をとても大切にしています。
お話しする内容は人によっては知っているようなものかもしれませんが、世の中は正しい情報ほど広がりにくく、陰謀論のようなものやキャッチ―な情報ほど広がりやすいため、それにめげずに講演では科学的根拠のある情報をお伝えすることを大事にして、正しい情報を正しく世間に広げていけたらいいなと思っています。
※木曜サロンレポートはナレッジサロン会員さまを対象としたイベントのレポートです。
木曜サロンとは
幅広い「知」に出会える、気付けるちょっと知的な夜、展開中。
ナレッジサロン会員様を対象に、毎週木曜日の夜に開催。幅広い業種業界から「ナレッジドナー(知の提供者)」としてゲストスピーカーを招き、専門知識や経験、取り組んでいるプロジェクトや生活の知恵まで幅広い「知」を提供。参加者同士の交流や会話を尊重し、自由で気楽な会話を中心としたカジュアルなサロンです。

