サロンイベントレポート

木曜サロンレポート

テーマ:
人間は思ったよりも似ていない -脳と神経から考えるダイバーシティ-

開催日: 2026年4月23日

○活動の主旨、目的○
今回は、「人間は思ったよりも似ていない ―脳と神経から考えるダイバーシティ―」をテーマに、「平均的な人間像」は実在しないという前提のもと、脳や神経の働き方の違いが認知や行動の個人差として現れることを解説され、メモの取り方や生活リズムといった身近な例を通じて、人それぞれに異なる特性があることが示され、こうした違いを前提に個人を捉える重要性についてお話された。
また、ニューロダイバーシティは発達障害の言い換えではなく、すべての人に存在する「脳や神経の多様性」を指す概念である点が強調された。
さらに、ビジネスにおいては多様な認知特性の組み合わせが集合知を生み、イノベーションにつながる一方で、心理的安全性の確保が不可欠であることもご紹介いただき、「平均に合わせる」のではなく、個々の違いを前提とした組織づくりの重要性について共有された。

ナレッジドナー(知の提供者)プロフィール

村中 直人 氏
Neurodiversity at Work 株式会社 代表取締役

1977年大阪生まれ。臨床心理士として公的機関での心理相談員やスクールカウンセラーなど主に教育分野で勤務し、発達障害、聴覚障害、不登校など特別なニーズのある子どもたち、保護者の支援を行う。支援を行う中でニーズに対する支援の少なさを実感し、2009年に一般社団法人 子ども・青少年育成支援協会を設立。「あすはな先生」事業の立ち上げに従事し、特別なニーズのある子どもたちや保護者への支援活動を多数実施。現在は、人の神経学的な多様性(ニューロダイバーシティ)に着目し、脳・神経由来の異文化相互理解の促進、および働き方、学び方の多様性が尊重される社会の実現を目指して活動。企業向けに日本型ニューロダイバーシティの実践サポートを積極的に行っている。また、「発達障害サポーター’sスクール」の運営を通じ、全国に正しい知識を持った理解のある支援者を増やす取り組みにも力を入れている。

ナレッジドナーインタビュー

  • ニューロダイバーシティの今後に対する願いをお聞かせください。
  • 10年で達成できるか分からないですが、”ニューロダイバーシティ”という言葉自体を使う必要がないほど、それが当たり前な社会になることを願っています。
    例えば、私たちは車の運転席に様々な調整機能があることが当たり前の世界に生きているので、自分に合わせて調整ができない世界を想像できませんよね。「ある世界」にいると「ない世界」を想像できないように、いつかニューロダイバーシティが当たり前にある社会の仕組みとして、学校の教育や会社の働き方などにインストールされていて、誰もが意識しなくても自然と自分に合ったスタイルを選択・調整できるような社会になっていけたらいいなと考えています。
  • 今後の展望をお聞かせください。
  • そもそも、”ニューロダイバーシティ”という言葉自体をご存知ない方が多い現状です。この考え方が日本に入ってきて導入が検討され始めたのもごく最近であるため、当面はさまざまな機会を通じて多くの方にニューロダイバーシティについてお伝えし、対話やコミュニケーションを図っていきたいと考えています。
    そしてゆくゆくは、実践の事例も増えていくと良いなと思っています。

※木曜サロンレポートはナレッジサロン会員さまを対象としたイベントのレポートです。

木曜サロンとは

幅広い「知」に出会える、気付けるちょっと知的な夜、展開中。

ナレッジサロン会員様を対象に、毎週木曜日の夜に開催。幅広い業種業界から「ナレッジドナー(知の提供者)」としてゲストスピーカーを招き、専門知識や経験、取り組んでいるプロジェクトや生活の知恵まで幅広い「知」を提供。参加者同士の交流や会話を尊重し、自由で気楽な会話を中心としたカジュアルなサロンです。

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