サロンイベントレポート

木曜サロンレポート

テーマ:
新しい文化装置「VS.」における “sakamotocommon OSAKA 1970/2025/大阪/坂本龍一”の開催

開催日: 2026年5月21日

○活動の主旨、目的○
VS.(Versus)は自主事業として運営している施設で、年間通じて誰かから運営費をもらうなどせず、自分たちで稼いで事業を回している。デザインの全体の監修は建築家の安藤忠雄さんがされており、昨年4ヶ月ほど展覧会を開催し、北海道にある「水の教会」を1分の1で再現したり、代表的な建築物を紹介したりなどの展覧会だったが、来場者に事前告知のない安藤忠雄さん本人が来場してトークをするというサプライズなことがあったのが一番の特徴だという。(回数は100回以上)
坂本展に至るまでのストーリーは、色んな専門家の方に意見を聞いて企画したが、ライゾマティクスの真鍋大渡さんから「新しい文化施設においては音にこだわった方が良い」とご指導いただいた。東京の現代美術館で開催された坂本龍一展がかなり盛況だったが、美術館ということもあり音の制約があったため、できることも限られていたので、今回は坂本事務所さんと一緒になって展覧会をすることとなり、やるからには大阪だけの特別なものとして空間の中に29台スピーカーを設置して360度リアリティオーディオという展示を作製したことなどお話いただいた。

ナレッジドナー(知の提供者)プロフィール

福本 律 氏
VS.共同事業体(株式会社トータルメディア開発研究所・株式会社野村卓也事務所)
プロジェクトマネージャー

大学院卒業後、2011年に株式会社トータルメディア開発研究所入社。 博物館や企業ミュージアムなど、文化施設の営業や企画を担当。 2019年よりVS.の立ち上げプロジェクトに参画。
2026年現在、VS.にて開催される展覧会、イベントのプロジェクトマネジメントに従事。
※第13回イノベーションアワード ナレッジキャピタル部門でVS.共同事業体(株式会社トータルメディア開発研究所・株式会社野村卓也事務所)として受賞。

ナレッジドナーインタビュー

  • 10~20年後、うめきたの地で「VS.」が人々とどのように関わる存在であってほしいですか?
  • これからの時代、日本の強みは音楽や映画、マンガ、アニメ、をはじめとするカルチャーであると考えており、我々は“新しい文化装置”というコンセプトが示すとおり、文化的な領域をかけ合わせて発信する核となる存在になっていきたいと日々考えています。周辺地域と連携したイベントも、やっていけたら良いですね。
    そして、「VS.」の存在に刺激を受けて活動を始める人が誕生して、10年後、20年後「VS.」に共に企画を行う仲間として戻ってくるような、そのような循環も作っていけたらいいなと考えています。
  • 今後の展望をお聞かせください。
  • 「VS.」は自主事業であるため、自分たちで考えて創り上げなければならない難しさはありますが、柔軟さとチャレンジングさは開業以来ずっと変わっていません。そんな我々の取り組みを外部のアーティストの方々が面白がってくれることで、結果的に我々の想像以上に魅力的な催しが開催出来ています。
    「VS.」を展覧会の開催場所として終わらせたくはないので、様々なバリエーションの事業を作っていくことが今後の展望です。例えば次世代の才能を応援する場としてなど、今以上にさまざまな方と繋がって、“文化装置”としてのあり方をしっかり実現していきたいと思っています。

※木曜サロンレポートはナレッジサロン会員さまを対象としたイベントのレポートです。

木曜サロンとは

幅広い「知」に出会える、気付けるちょっと知的な夜、展開中。

ナレッジサロン会員様を対象に、毎週木曜日の夜に開催。幅広い業種業界から「ナレッジドナー(知の提供者)」としてゲストスピーカーを招き、専門知識や経験、取り組んでいるプロジェクトや生活の知恵まで幅広い「知」を提供。参加者同士の交流や会話を尊重し、自由で気楽な会話を中心としたカジュアルなサロンです。

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