サロンイベントレポート
木曜サロンレポート
- テーマ:
- MR×モビリティで何もない空間をテーマパークに
開催日: 2026年6月18日
○活動の主旨、目的○
株式会社デナリパムでは「最先端のIT技術をそのまま使える現場の解決策に」をテーマに、顧問や受託開発を提供している。AI・ロボティクス分野では、手の動きでサイネージを操作する技術や、5万円程度で構築できる移動用のロボットエンジンを開発し、専門学校の教材にも採用されているという。
MR技術では、施工の図面をもとに空間をデジタルツイン化し、現地調整をほぼ行わずに恐竜などの3Dモデルや演出を正確な位置に配置可能となり、自動運転モビリティとMRを組み合わせて、廃材ゼロ・省電力化での夜間テーマパーク化を実現しているとのこと。デジタルツイン技術は製造現場にも応用され、単眼カメラの映像から人とモノの配置を3次元化し動線を可視化・分析することも可能であり、広島県福山市で活用された、アプリ不要で手軽にアクセスできるARガイド技術の事例などが挙げられた。
また、今年で4年目を迎える「産学連携プロジェクト」では、学生に実務を体験させながら先端技術普及のハブを担っており、HDC大阪などが提示した課題解決において学生が最優秀賞を受賞した実績もある。
今回は、大阪ハイテクノロジー専門学校の学生も登壇し、自身が開発した家具診断アプリについて発表された。
先端技術を実務で使える道具として社会実装するため、今後も学校と企業をつなぐ架け橋でありたいとお話された。
ナレッジドナー(知の提供者)プロフィール
井本 直正 氏
株式会社デナリパム 代表
スーパーコンピューターの運用からキャリアをスタートし、産業機器の企画開発・導入支援、ネットワーク設計、サーバー構築・運用など、IT業界の幅広い分野を経験。2014年に株式会社デナリパムを設立し、DX企画・開発支援およびスタートアップ支援を手がける。現在はAI・ロボット・IoT・5G・XRなど先端技術の研究開発に注力し、官民双方での社会実装を推進中。
ナレッジドナーインタビュー
- 産学連携プロジェクトに力を入れて取り組まれている理由や想いについてお聞かせください。
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まず一つの背景として、先端技術は「簡単に触れて実装できるもの」であるという認識が、まだ十分に広まっていないという課題がありました。
例えば、本日のテーマとは異なりますが、当社が提供している「指の動きだけでピアノの音を鳴らすことができるAI技術」は、すでに5年以上前から展開しているにもかかわらず、認知される機会が限られていました。
そこで、こうした先端技術を世の中に広めるためには、私たちのような企業や大人だけでなく、学生などまだ社会に出ていない若い世代にも普及させ、実際に活用してもらうことに意義があると考えました。
実際に、私が教えた学生は、習得した技術を活用して新たなプロダクトを生み出すなど、主体的な取り組みを行ってくれています。このような成果を見ると、本プロジェクトに注力してきたことは非常に良い形に繋がったのではないかと思います。
さらにこれを具体化するため、我々が講師や顧問の立場として知識を提供するだけでなく、企業の「むき出しの課題」を学生に取り組んでもらう仕組みを取り入れることで、技術が広がっていくのではないかと考えています。
当社は、最先端技術をさまざまな形で活用し、多角的なビジネス支援を展開することを目的として設立された会社です。そのため、技術のためにさまざまな視点からアプローチしていきたいという想いで活動を行っています。
- 今後のナレッジキャピタルに期待することは何ですか。
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一番期待しているのは、ナレッジサロンにはビジネスサイドの方々が幅広く交流できる仕組みが整っている点です。
それに加えて、以前イベントに参加した際に、ENIT(エニット)の学生の皆さんと交流できたことが非常に印象に残っています。産学連携のように、当社の技術とENITの皆さんの発想と掛け合わせることで、ナレッジキャピタルに集まる方々が抱える課題の解決につながるような活動を実現できるのではないかと感じました。
また、学習塾のような取り組みについても同様の可能性を感じています。現在は学校での講演を中心に活動していますが、切り口を変え、当社も連携しながら人材育成の取り組み(イマジンの展開)を進めていけたらと考えています。
当社の教材は、特別なスキルがなくても、キーボード操作ができて前向きな気持ちさえあれば、誰でも成果を出しながら学べるように設計されています。こうした強みを活かしながら、多様な形で連携や取り組みを広げていければと考えています。
※ENIT(エニット):「Eureka's Next Innovation Team」の略。ナレッジイノベーションアワード中高生部門受賞者を中心として、2023年に結成したユニットです。「Eureka! -ひらめいた!-」を合言葉に、それぞれの受賞アイデア実現と社会課題解決に向け、ほかのメンバーとの交流を通じて新たなアイデアを生み出し、イノベーションを起こしていくことを目指して活動しています。
※木曜サロンレポートはナレッジサロン会員さまを対象としたイベントのレポートです。
木曜サロンとは
幅広い「知」に出会える、気付けるちょっと知的な夜、展開中。
ナレッジサロン会員様を対象に、毎週木曜日の夜に開催。幅広い業種業界から「ナレッジドナー(知の提供者)」としてゲストスピーカーを招き、専門知識や経験、取り組んでいるプロジェクトや生活の知恵まで幅広い「知」を提供。参加者同士の交流や会話を尊重し、自由で気楽な会話を中心としたカジュアルなサロンです。

