サロンイベントレポート
木曜サロンレポート
- テーマ:
- 市場規模8,000億円のねじ産業に挑む「マイクロール」
開催日: 2026年6月25日
○活動の主旨、目的○
はじめに、西森氏ご自身の生い立ちや家業である町工場を継承した経緯、経営危機の克服、世界一周の経験を経て現在の事業に至るまでの歩みをご紹介いただいた。また、生産現場の課題解決に向けて開発してきた各種装置や、自社独自技術である「マイクロール」の開発秘話についても詳しくお話いただいた。
特に、従来は困難とされていた小径・薄肉材料へのねじ加工を可能にする技術は高く評価され、第13回ナレッジイノベーションアワードでグランプリを受賞。軽量化と高強度化を両立し、製品性能の向上や環境負荷の低減にも貢献する可能性を秘めているとのこと。技術開発の背景にある挑戦心や、人とのつながりを大切にしながら道を切り拓いてきた西森氏の姿勢は、多くの参加者にとって大きな刺激となる会となった。
ナレッジドナー(知の提供者)プロフィール
西森 正幸 氏
Ordinary Machine 代表
大阪生まれ。関西学院大学法学部中退後、家業のボルト製造工場を継承。その後、製造現場での経験を活かし株式会社ヨコエニを創業。現在は個人事業主として「市場にないものを作る」をコンセプトにOrdinary Machineを運営し、ボルト生産工場向けの設備機器の設計・開発を手がける。開発した「マイクロール」は、既存製品では量産が困難だったねじの製造を可能にし、第13回ナレッジイノベーションアワードにてグランプリを受賞。趣味はオフロードバイク遊びと旅行(2010年に1年かけて世界一周を経験)。
ナレッジドナーインタビュー
- 特殊ねじの需要は世界的に高まっていますが、この流れをどのように捉えていますか。
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当社が携わっている業界は、もともと特殊ネジを必要とする分野が多いのが特徴です。近年はオーダーメイドの対応がしやすい機械も増えており、今後さらに発展していくことを期待しています。
特殊ネジの大きな強みは、複数の部品で構成されていたものを一体化できる点です。2〜3つに分かれていた部品を一つに集約することで軽量化やコスト削減だけでなく、強度の向上も同時に実現することができます。例えばロボット躯体の高速化や軽量化を実現するような場合、大きなメリットがあります。このような利点を持つ特殊ねじは、今後もますます発展していくことが期待される分野だと考えています。 - 今後の展望をお聞かせください。
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これまで当社は、不良品を検出できるセンサー装置など、ねじの生産現場で活用できる各種装置を数多く開発してきました。今後は、生産を支えるだけでなく、生産そのものを担う設備メーカーへと発展していきたいと考えています。
当社オリジナルで開発したマイクロ3ダイス転造盤「マイクロール」は、その第一歩です。単なる金属材料に「ねじ」という付加価値を与えていけるような機械づくりを、今後も継続していきたいと考えています。
※木曜サロンレポートはナレッジサロン会員さまを対象としたイベントのレポートです。
木曜サロンとは
幅広い「知」に出会える、気付けるちょっと知的な夜、展開中。
ナレッジサロン会員様を対象に、毎週木曜日の夜に開催。幅広い業種業界から「ナレッジドナー(知の提供者)」としてゲストスピーカーを招き、専門知識や経験、取り組んでいるプロジェクトや生活の知恵まで幅広い「知」を提供。参加者同士の交流や会話を尊重し、自由で気楽な会話を中心としたカジュアルなサロンです。

