サロンイベントレポート
木曜サロンレポート
- テーマ:
- イチゴは葉まで食べられる。"まるごと苺プロジェクト"が目指す、健康と社会をつなぐ食の未来
開催日: 2026年7月2日
○活動の主旨、目的○
毎年廃棄されているイチゴの葉に着目。イチゴの葉の部分は果実の3倍以上のポリフェノール、20倍の抗酸化作用があり、イチゴの葉の生理作用を科学的に明らかにすべく、共同研究をスタート。
動物実験でイチゴ葉抽出物による抗肥満効果とパーキンソン病予防効果を有することが示唆された。
研究結果を受け、使い勝手がいいことと保存性の良さから乾燥粉末パウダー「イチゴの葉っぱだよ!」を商品化し、味(美味しい)、健康(消費者エシカル)、社会(生産者SDGs)の三方良しの商品となったとのこと。
イチゴの農薬に関して、無農薬でのイチゴ栽培は難しいが、3日で消えるぐらいの農薬しか使用しておらず、商品化する前には農薬検査もしているため安全に食べていただけるとお話された。最後は参加者の皆さんでイチゴ葉の水溶き茶とフリーズドライ苺をイチゴの葉入りチョコレートで包んだ「まるごと苺チョコ」を試食いただいた。
ナレッジドナー(知の提供者)プロフィール
高谷 厚代 氏
株式会社エキスプレス
大学卒業後、フリーライターを経て映像制作プロダクションに入社。テレビCM、インフォマーシャル、VP、テレビ番組など幅広く映像作品を企画・制作。 コロナ禍をきっかけに「映像」×「イチゴ葉」2足のわらじで活動中。
小島 明子 氏
大阪公立大学 生活科学研究科 食栄養学分野 教授
食品成分および栄養素による生活習慣病予防を専門に研究。分子栄養学・食品栄養科学分野で著書20冊以上、学術論文120報以上、特許多数。 大学発ベンチャー企業・サルース研究所を設立し、多機能性食品の研究及び開発を行っている。
ナレッジドナーインタビュー
- 今後「まるごと苺プロジェクト」をどのように広めていくご予定ですか?
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高谷氏:
今年1月に『イチゴの葉っぱだよ!TM』の販売を開始し、ご購入いただいた方々からは「初めて食べた!」「おいしいね!」とご好評をいただいております。リピーターの方も徐々に増えてきました。とはいえ、まだまだ認知度は低いので、マルシェへの出店や効果・活用方法に関する講演会を行うなど、地道な普及活動に取り組んでいます。
またその横で、イチゴ葉を地域活性化の軸にしたプロジェクトも今秋スタートする予定です。
これまであまり活用されていなかった「イチゴ葉」を価値ある資源にすべく、イチゴ農家さんと共に、地球にもカラダにも優しい循環を目指したアップサイクル商品を作って参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。 - イチゴの葉っぱの活用についてお話を伺った時の第一印象についてお聞かせください。
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小島氏:
初めてイチゴの葉の粉末を見せていただいたとき、その見た目が本当に抹茶のようだったことに驚きました。実際に試してみると、味は抹茶のような苦味はなく素直な味だったので、チョコレートやクッキーのようにお菓子に混ぜたりと、さまざまな用途に活用できるのではないかと期待を抱きました。
私は大学で様々な食品成分の生理作用に関する研究を行っていたこともあり、「イチゴの葉にも何か有用な効果があるのではないか」と興味を持ち、研究を進めました。その結果、実際に非常に有望な効果が確認され、これまで十分に活用されてこなかった“食べられる資源”が、大きな可能性を秘めた宝の山であったことを知り、大きな喜びを感じました。
私たちの研究はあくまでも基礎研究を行い、その成果を学術論文として発表するところまでです。今後は、その研究成果を基盤として、イチゴの葉っぱを活用した健康食品やサプリなどの開発が進み、その科学的根拠として私たちの論文が活用されることを期待しています。
※木曜サロンレポートはナレッジサロン会員さまを対象としたイベントのレポートです。
木曜サロンとは
幅広い「知」に出会える、気付けるちょっと知的な夜、展開中。
ナレッジサロン会員様を対象に、毎週木曜日の夜に開催。幅広い業種業界から「ナレッジドナー(知の提供者)」としてゲストスピーカーを招き、専門知識や経験、取り組んでいるプロジェクトや生活の知恵まで幅広い「知」を提供。参加者同士の交流や会話を尊重し、自由で気楽な会話を中心としたカジュアルなサロンです。

