ナレッジキャピタルレポート

ナレッジキャピタルの直近の活動や注目の話題をレポート!

新プロジェクトスタート

中学生が考える“人生100年時代” ジェロントロジー研究会が始動
日本の課題「高齢者の社会参画」を可能性に変える!

ナレッジキャピタルでは10周年を記念して、Z世代が社会課題に取り組むプロジェクト「中学生によるジェロントロジー研究会」を発足。ジェロントロジーとは、年齢を重ねて生じる変化や社会づくりを医学や心理学、経済学や社会学など幅広い分野から研究する学問のこと。研究会のメンバーは、毎年開催しているナレッジイノベーションアワードで「未来の仕事」をテーマに優秀な提案をした受賞者など、本研究会に興味を持ってくれた中学生たちだ。この研究会の目的は、自分たちの祖父母が社会参画していくためにはどうすればいいか? また、自分たち自身が高齢者となった将来はどうなっているかを考え、具体的なアイデアを提言すること。ケアや介護という観点を越えて、みんなで社会を盛り上げていくような楽しくて前向きなジェロントロジーを目指す。総合監修に京都大学総合博物館 塩瀬隆之准教授を迎え、全5回を開催予定。初回はこの分野の権威である大阪大学大学院 権藤恭之教授の基調講演で基礎知識を学んだあと、グループに別れ「2050年にジェロントロジーがどのように報じられているか」をテーマに、未来新聞を制作するワークショップを行った。2024年3月20日(水・祝)に開催されるナレッジイノベーションアワードで研究成果を発表する。Z世代の柔軟で斬新な発想に注目しよう!

◎プロジェクトの背景
日本の総人口のうち
およそ3割が高齢者の時代へ突入!

厚生労働省の令和4年度高齢化社会白書によると、65歳以上の人口は28.9%に。将来的には人口の4割弱、有権者人口の約5割にのぼる見込み。シニア世代が豊富な知識や経験を活かし、理想の暮らしを実現できる社会の仕組みづくりが求められている。

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日本の総人口における65歳以上人口の割合
「未来ジェロントロジー新聞」の制作
「未来ジェロントロジー新聞」の制作
初回は未来を創造しやすくするため「未来ジェロントロジー新聞」の制作に向けてグループで話し合いが行われた。今後も新聞づくりを通じて研究を進めていく。
アイデアをまとめた制作物

コラボプロジェクト紹介

ナレッジキャピタルとつながりが深いプロジェクトをピックアップ!
ビール専用こんにゃくスナック
ナレッジ認定プロジェクトで誕生!
「ビール専用こんにゃくスナック」
株式会社Sydecasと、ナレッジサロンバーカウンター(サントリーグループの株式会社ダイナックが受託運営)は、ワークプレイスを使ったコラボレーションプロジェクトとして、蒟蒻をペースト状に保つことに成功した次世代蒟蒻素材「Ninja Paste」の技術を活用し「ビール専用こんにゃくスナック」を共同開発。今年4月から同カウンターで限定販売している。低糖質で砂糖不使用。ヘルシー志向の次世代おつまみとして注目を集めている。
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食品加工の救世主! 「Ninja Paste」
株式会社Sydecasは「次世代フードテックNinjaFoods」で第10回ナレッジイノベーションアワード」を受賞した企業。代表取締役の寄玉昌宏さんが技術開発に着手したのは2020年頃。もともと介護用の服飾雑貨を扱う事業を行っており、福祉現場での「食べ物」の制限に対し強い課題感を抱いていた。水あめなどの代わりになる素材として蒟蒻に可能性を見出した寄玉さんは、すでに会員であった知人の紹介でナレッジサロンに入会。さまざまな業種の人たちとの交流や木曜サロンへの参加で刺激を受けながら「Ninja Paste」の研究開発を進めた。寄玉さんは「今は知ってもらうことを第一に製品開発を行っているが、将来的には技術を社会に広めていきたい」と今後の目標を語る。
シリコンバレーからの海外展開
「Ninja Paste」は汎用性が高く、活躍の場は介護業界にとどまらない。現在はJETROの「起業家育成支援シリコンバレー派遣プログラム」に参加中。アメリカでは人口のおよそ10%がビーガンやベジタリアンといわれ、欧米でのプラントベースフードの需要の高さに気づかされたという。年末にはニューヨークでのイベントも控えており、海外市場への展望も明るい。今後もあらゆる食の制限を持つ人たちの未来を広げる活動に注目したい。
Ninja Paste
共同開発の場となった
「ワークプレイス」って?
イラスト

ワークプレイスは、スピーディーなイノベーション創出を目指し2017年4月に開設されたスペース。ナレッジキャピタルによるコーディネートでスタートしたプロジェクトを推進する場で、大型映像スクリーンやプロジェクターをフレキシブルに配置し、映像によるプロトタイプ検証のほか、コンテンツ製作にも対応。さまざまな実証実験の場としても活用できる。

プロジェクトの風景
定期的に各プロジェクトの進捗を報告しあう会も。

イベントレポート

単発イベントで終わらない 関係性を構築!
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8月5日開催
こたつ会議15回目「食と農」

巨大こたつを囲んで対話する、ナレッジキャピタル名物・こたつ会議。グルメ漫画の原作者の久住昌之さんや土の研究者、農業従事者など、さまざまな分野で活躍するスペシャリストが熱いトークを繰り広げた。また、発酵にこだわった食品を販売するマルシェも同時開催。2050年の給食を考える展示など、盛りだくさんの内容に来場者の注目を集めた。出演者や出展者は、今後SpringXの超学校や対流ポットにも参加予定。お楽しみに!

イベント風景
イベント風景
9月2日開催
「KNOWLEDGE CAPITAL OPEN FACTORY」

今、あらためて日本のモノづくり産業に高い関心が寄せられている。ナレッジキャピタルは近畿経済産業局と連携し9月2日に同イベントを開催。全国各地のオープンファクトリー、新たなアップサイクルの視点でモノづくりに取り組むクリエイティブユニット、ナレッジキャピタル参画者など計60団体が出展し、展示販売やモノづくりを体験するワークショップが行われた。来場者と出展者のつながりに加えて、出展者同士が分野を超えて交流する機会も設けられ、新たなネットワーク構築の機会となった。

イベント風景

アワード受賞者の今

ナレッジキャピタルで発掘された才能たちの今をお届け!
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2020 ISCA デジタルコンテンツ部門

入賞 寺坂 瑠菜さん
在学中に起業し、活躍の場を開拓中!
寺坂さんは関西学院大学在学中の2020年、ナレッジキャピタル主催の国際的な学生クリエイティブアワードISCAに応募。デジタルコンテンツ部門で入賞を果たした。このほか国内外のアワードや関西・首都圏を中心としたエキシビジョンヘ精力的に参加し、在学中の2022年に「株式会社miLun.」を設立し、起業を果たす。新たなアプローチ方法や独自の世界観に注目が集まり、現在は行政やプロスポーツ団体のプロモーションビデオなどを制作する会社へと成長を遂げている。また、SpringXのスタートアップコミュニティ形成プログラム「対流ポット」にも積極的に参加し、ビジネスチャンスを広げている。
株式会社miLun. 寺坂 瑠菜さん
『群馬県庁プロジェクト「tsukurun meta」PV』
『群馬県庁プロジェクト「tsukurun meta」PV』
イベント風景
対流ポット

グランフロント大阪北館2階「SpringX」で、主に毎週水曜の19:00から開催。開催日など詳しくはSpringX事務局まで!

springx@kc-i.jp

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