地域社会と協力し、未来の担い手に新しい学びを!
ナレッジキャピタルの
利点を生かした校外学習
ナレッジキャピタルのミッションの一つに掲げられる「人材育成」。国際交流活動において海外の大学から研究チームや学生の見学を受け入れたり、アワードを通じた若いクリエイターの発掘や活動の場の提供など、さまざまなサポートを通して成長の機会を創出してきた。国内においても、一部の希望校に対して各校の学習目的に沿った学びのカリキュラムを提案している。近年の学習指導要領では子どもたちの思考力や判断力、表現力の向上を目指すため、学校以外の多様な学習の場が求められており、社会全体で子どもたちに豊かな体験を提供するための動きが加速している。ナレッジキャピタルには多業種の企業・大学が集い、ひとつの分野にしばられない学びの提供が可能だ。商品だけではなく体験を通じてサービスを知ってもらう「フューチャーライフショールーム」、先端研究や技術が集まる「ザ・ラボ」など、一般的な社会見学とは異なり、実際に触れたり、最新研究を体験してもらうことで、社会のしくみや技術を体感することができる施設が数多く揃う。さらに独自のネットワークを築いており、専門家を講師に招いたり、企業で働く人たちに協力を仰げるなど、ほかの施設にはないオリジナリティのある企画が提供できる点も利点だ。
独自のカリキュラムを提案
智辯学園奈良カレッジ中学部は、2015年から毎年中学3年生がキャリア教育の一環として訪れている。社会の中でのナレッジキャピタルの役割を知ってもらったのち、複数のグループに分かれてショールームやラボを見学。ものを売り買いするだけではない企業の側面に触れ、さまざまな働き方について知ることができる。昨年11月に行われたプログラムの締めくくりには、大阪・関西万博をテーマにワークショップを開催し、未来の自分について考える機会を設けた。島根県の隠岐高校は「隠岐諸島にある地域資源を活かした地域課題の解決」がテーマの研究をブラッシュアップするため、2019年から6年連続ナレッジキャピタルを来訪している。生徒たちが自分たちの研究内容をプレゼンし、発表そのものや各チームの課題へのヒントを得るのだ。参加校の先生からは、座学やインターネットでの情報収集と体感して得られる「学び」には乖離があるためキャリア教育の貴重な機会になっているという声や、さまざまな仕事をしている人の話を実際に聞くことで実感を持って「仕事」を捉え、自分の人生について考えるきっかけにつながっているという感想が寄せられている。
“3D映像”を実社会へ!
学生を対象とした国際的なクリエイティブアワード「ISCA」。11回目となる「ISCA2023」では79か国から857作品の応募があり、昨年12月に受賞作品発表、上映会が開催された。国内外から映像・デジタルコンテンツ業界の登竜門として注目を集めているISCA最大の魅力のひとつが、ノミネートをきっかけに業界を牽引する審査員や企業とつながりが持てること。今回もメディア、広告、IT、芸能などクリエイティブ産業に関わる企業と学生の交流会とともに、業界に求められる人物像やクリエイティビティについて、若きクリエイターたちと企業担当者が意見を交わすプログラムが開催された。学生たちは直近に迫る就職に関する質問をしたり、自身の活動に関するアドバイスをもらったりと、将来のための有意義な時間を過ごしていた。ISCA2023ではこのほかにも、今回刷新したISCAのロゴデザイン監修や審査も行う現“在”美術家・宇川直宏氏と、映像作家・藤井亮氏とのスペシャル対談が行われ、映像作りの神髄や「変なもの」を作る姿勢に徹底的にフォーカスした話題で来場者の創造性を刺激した。さらにスペシャルパフォーマンスとして、世界的に活躍するブレイクダンサーShigekixが登場し、今回だけの特別演技を披露。同世代のクリエイターたちにエールを送った。
イベントラボで開催された「アルフォンス・ミュシャ」の世界に没入できる展覧会。オリジナル作品約150点に加え、「線の魔術師」と言われるミュシャならではの作品を高精細のプロジェクターで映像化。リアルとデジタルのハイブリッド展覧会として注目を集めた。同期間中、ナレッジキャピタルが運営するカフェラボでは、ミュシャの代表作でありファンからの人気が高い「ジスモンダ」や「黄道十二宮」などをテーマとしたメニューが販売された。カフェラボでは過去、人気漫画や映画などの展覧会とコラボして、作品の世界観や登場人物にちなむコラボメニューを考案してきた。今後も作品をより深く楽しめるコラボカフェメニューに注目だ。