地域の「モノづくり」の動きが今アツい!
作り手の人たちに直接話が聞けたのがおもしろかった! 若い子たちのいろんなアイデアにも驚いたわ!
各地のモノづくりをつなぐ
近畿経済産業局&ナレッジキャピタル
ナレッジキャピタルオープンファクトリー(2023年)
町工場などが多く集う関西を中心に活発化していたオープンファクトリーの流れを受け、2022年に「新しいモノづくりのOMOSIROI」をテーマに開かれた「こたつ会議」、そしてその翌年、全国から60団体が参加し話題を集めた「ナレッジキャピタルオープンファクトリー」など、ナレッジキャピタルは近畿経済産業局と「全国のモノづくり企業が集い、交流できる場」を共創してきた。これまで各地の“見せる場”は、それぞれの地域やつながりのある団体同士など限られた範囲での活動が多かったが、ナレッジキャピタルのように地域を問わず参加が可能で、AIやロボットなど新しい技術を取り入れたモノづくりから、人の手による伝統産業までジャンルを越えて多くの団体が集う機会はなかった。また、都市圏の駅近にある商業施設ということもあり、イベントには買い物や仕事でたまたま訪れていた人など、能動的に足を運んだ人とは別の視点の人たちも来場する。普段接点の少ない人たちがモノづくりの価値やそのストーリーに触れ、意外性を楽しんだり、人に話したりすることが結果的に地域の魅力を広げることへもつながっていくのだ。さらに2024年の「こたつ会議」は、「次世代のモノづくりって何だ?」をテーマに開催。出展者に中学生や高校生、大学生を加えることで、大人と未来を担う若者が双方に刺激し合える場に進化させた。
地域のモノづくりを次代へつなぐために
地域一体型オープンファクトリーの仕掛け人で日本全国の活動を知る近畿経済産業局の津田哲史さんは、将来的に「モノづくり」を継続し、発展させていくためには、地域の代表である大企業などが地域産業の手助けを行い、結果的に利益を得るというプラスのサイクルを各地で作れることが理想的だと話す。そのためには同じ理念のもと、多様な質を持った人たちが集まるコミュニティの形成が不可欠だそうだ。ナレッジキャピタルにはさまざまな業種や世代の人たちが集まる。モノづくりに携わる人たちが、こうした「場」で同じ思いを持つ人たちや新しい視点と出会い、新しいモノづくりの価値が生まれていくことが期待される。
イベントでは出展者同士の交流会も開かれている。