毎回決められたテーマに沿い、時代を動かすオピニオンリーダーがこたつを囲んで語り合うトークイベント。今回は近畿経済産業局との共催で「次世代のモノづくり」をテーマに、『水曜どうでしょう』の名物ディレクター藤村忠寿さんを亭主に迎え開幕した。第1部には未来を担うα世代、Z世代が「次世代クリエイター」として登場。中学生世代からは、高齢化社会をポジティブに考える「ジェロントロジー研究会」のメンバーが、高齢者のいのちを守るペット型ロボットや、若々しく生きるためのヒーローのようなウェアを作りたいといったアイデアをAI研究者や人の行動を軸にデザインを行うプロたちにぶつけた。高校生世代からは、AIによる“コピー人間”サービスの会社を立ち上げたという起業家が登壇。実際はコンピューターに個人の思考のプロセスを学習させ、その人の能力を社会に広く還元することを目標にしており、現在は大阪大学協力のもと個人データの収集を行っているのだそう。いずれも自分たちの発想を実現するため、技術的な面は自らが担うのではなく、その分野に精通した専門家と協力しながら進めるという構想を描く。藤村さんは「現代の若者たちはデジタルネイティブ。仲間集めが得意で、できないことは得意な人に任せるのが上手」と、世代間の考え方の違いを指摘するとともに、若い新たな着眼点に驚いていた。続く第2部には会場にも出展するクリエイターや発明家が登壇。それぞれのユニークな活動を通して見えてくるモノづくりへの想いや共通点について語り合う熱い1日となった。会場では全国各地のオープンファクトリーや学生による産学連携のプロジェクトなどが集う「次世代モノマルシェ」も開かれ、体験や買い物を通じてモノづくりの価値や熱量を体感する人たちで賑わった。
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みんなの万博エキジビション
グランフロント大阪北館1階から6階の吹き抜け周りに位置し、商品やサービスだけではなく「体験」による“ワクワク感”を提供するフューチャーライフショールーム。ようやく涼しさが感じられるようになった10月上旬、「秋の楽しみ方」をテーマに5店舗が企画を持ち寄り、イベントが開かれた。アウトドアゾーンには車や自転車、キャンプ好きにはたまらないアウトドアグッズが大集合! 屋内外で使える置き型ハンモック、調理器具やテントなど、店頭では見るだけになりがちな商品にもじっくり触れられた。オンラインサイクリング「ZWIFT」の体験コーナーでは、本気になってペダルを漕ぎ、速さを競い合う親子の姿も。お家ゾーンには読書やお酒などリラックスタイムを演出するアイテムが並び、部屋に彩りを添えるサシェやドライフラワーなどの手づくり体験も行われた。来場者は、さまざまな角度からの秋の楽しみ方について、複数の店舗やショールームの提案を横断的に体験することができた。フューチャーライフショールームでは年間を通じてさまざまなワークショップやセミナーなどが開催されているので、お店やショールームをのぞいてみて!
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ナレッジキャピタルが注目する話題のプロジェクトを紹介!
ドリンクの「中」に自在にイラストやメッセージが描けたら…。そんな夢のような技術をサントリーグローバルイノベーションセンターが研究開発している。「3Dフードプリンター」という機器を用い、ノズルの太さやインクとなる原料の重量度などを調整しながら、描写が液中に沈んだり広がったりしないようにするという世界初の新技術だ。同社はナレッジキャピタルの協力のもと、今年の夏に二つの実証実験を行った。一つはカフェラボでの試験販売。1か月半の間に300杯以上を売り上げ、その注目度の高さがうかがえる結果となった。もう一つはザ・ラボで2日間に渡り行われたコミュニケーターが主催するサイエンスイベント。来場者が考案したイラストを再現し、試飲もできるという内容で、イラストや飲料の品質、体験満足度などが検証された。来場者の意見は開発側にフィードバックされ、今後の開発に活かされていく。記念日にドリンクでメッセージを送る、という未来もそう遠くないだろう。