第6回イノベーションアワード

選考委員

河口 洋一郎

河口 洋一郎   選考委員長

東京大学名誉教授 / アーティスト / 一般財団法人デジタルコンテンツ協会会長

1970年代のコンピュータ・グラフィックス(CG)黎明期から研究・制作に着手し、SIGGRAPHの1982年大会における、自己増殖する造形理論「グロースモデル(The GROWTH Model)」の発表は、世界中からの参加者に会場でスタンディングオベーションを受け、絶賛を博した。2010年には、CGの世界最大の国際大会であるSIGGRAPHにおいて、CG界に長年にわたり大きく貢献し現在も活躍を続ける研究者・技術者・芸術家に与えられる、ACM SIGGRAPH Award : Distinguished Artist Award for Lifetime Achievement in Digital Art を受賞。2013年芸術選奨文部科学大臣賞受賞。同年、紫綬褒章を受章。

伊藤 恵理

伊藤 恵理

国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所 電子航法研究所 主幹研究員 / 日本学術会議 連携会員

東京大学大学院博士課程修了(航空宇宙工学専攻)。ユーロコントロール実験研究所(フランス)、オランダ航空宇宙研究所、東京大学、NASAエイムズ研究所での研究職を経て、現職に至る。国際航空科学会議 (ICAS)より McCarthy Award、John J. Green Award 受賞。「空は一つ」をモットーに、世界の空を駆けながら、航空管制科学の研究に従事している。2016年に『空の旅を科学する人工知能が拓く!?21世紀の航空管制』(河出書房新社)を出版し、企業等での講演も多数行う。

遠藤 諭

遠藤 諭

株式会社角川アスキー総合研究所 主席研究員

『月刊アスキー』編集長、アスキー取締役などを経て、2013年より現職。スマートフォン以降に特化したライフスタイルとデジタルの今後に関するコンサルティングを行っている。『マーフィーの法則』など単行本もてがけるほか、アスキー入社前には『東京おとなクラブ』を主宰。著書に『計算機屋かく戦えり』など。『週刊アスキー』にて巻末連載中。

塩瀬 隆之

塩瀬 隆之

京都大学総合博物館准教授 / デザイン学ユニット / 学術研究支援室 参与

1973年、大阪生まれ。京都大学工学部卒業、大学院修了。博士(工学)。2012年から経済産業省に技術戦略担当課長補佐として出向。2014年7月に京都大学に復職。黙して語らず、されど師匠から弟子に伝わる熟練技の伝承研究から始まり、視覚に障害のある人との言葉でみる美術鑑賞研究まで、一見すると伝わりにくそうなコミュニケーションの現場での研究を通じて、「伝わるとはなにか」の本質に関心をもつ。現在、高齢者や障害のある人をものづくりプロセスに巻き込むインクルーシブデザインのワークショップを100回以上重ね、「ために」から「ともに」へと社会が変わるコミュニケーションの場づくりを企業や学校現場で100回以上実践している。主な著書に『科学技術Xの謎』(化学同人、2010年)、『インクルーシブデザイン』(学芸出版社、2014)など。日本科学未来館“おや?”っこひろば総合監修。

清水 陽子

清水 陽子

ディレクター / アーティスト / サイエンティスト

科学と芸術を融合する技術やインスタレーションをグローバルに研究、制作、発表。アメリカで育ちニューヨークのアートに影響を受け、大学では生物化学を専攻。現在はバイオテクノロジーなど先端科学を用いたデザインを研究の傍ら、ギャラリー、ミュージアム、テクノロジー企業と協業。国際放送局でのレギュラー番組や、TED、アルスエレクトロニカなどグローバルイベントの出演など、メディアを通じた活動の他、各種芸術賞を受賞。

村上 憲郎

村上 憲郎

村上憲郎事務所 代表 / 元Google日本法人名誉会長

1970年京都大学工学部卒業。工学士号を取得。2003年4月、Google Inc. 副社長兼Google Japan 代表取締役社長として Google に入社以来、 日本における Google の全業務の責任者を務め、2009年1月名誉会長に就任。 2011年1月1日付けで退任し、村上憲郎事務所を開設。
国際大学グローバル・コミュニケ―ション・センター(GLOCOM)主幹研究員・教授。大阪工業大学客員教授。会津大学参与。
東京工業大学 学長アドバイザリーボード委員。

安田 洋祐

安田 洋祐

経済学者 / 大阪大学大学院経済学研究科准教授

1980年東京都生まれ。2002年東京大学経済学部卒業。最優秀卒業論文に与えられる大内兵衛賞を受賞し、経済学部卒業生総代となる。2007年プリンストン大学よりPh.D.取得(経済学)。政策研究大学院大学助教授を経て、2014年4月から現職。
専門は戦略的な状況を分析するゲーム理論。主な研究テーマは、現実の市場や制度を設計するマーケットデザイン。学術研究の傍らマスメディアを通した一般向けの情報発信や、政府での委員活動にも積極的に取り組んでいる。フジテレビ「とくダネ!」、関西テレビ「報道ランナー」にコメンテーターとして出演中。財務省「理論研修」講師、金融庁「金融審議会」専門委員などを務める。
著書・論文多数。

※50音順

PAGE TOP