KMO設立準備委員会 総合アドバイザー(当時)
独立行政法人情報通信研究機構 理事長
宮原 秀夫
ナレッジキャピタルを一言で言うと難しいが、芸術・アートと、技術・テクノロジー、そして科学・サイエンスが融合して、新たな価値を創造できる場・フィールドであると考えている。
今日この中には色々な展示があるが、その一つ一つのテーマが既に産官学連携の下で、コラボレーションとしてスタートしている。キーワードとして、競争のうえに、強調、コラボレーション&コンペティションという形でこの北ヤードを進めて頂けたらと思う。
建築家
安藤 忠雄 氏
ナレッジキャピタルの中に若い人たちを呼び込んで、アナログ世代とデジタル世代がぶつかり合って、いかに豊かに生きていくかを話し合える場になれば、日本では大変新しい試みではないかと期待する。
有能な人ほど東京で就職している。それよりも魅力のある場所をつくっていかないと離れていってしまう。やはりナレッジキャピタルの一番の中心は人間だと思う。
ファッションデザイナー
コシノヒロコ 氏
パリでも京都でも若い人が集まっているのに大阪の街には若い人が少ない。非常に感性の素晴らしい人たちが沢山いるのに街の中に定着していないことが問題だと思う。
現在のテクノロジーを駆使すれば、パリと大阪という異空間にいながらも一つのコレクションを同時刻に開催することが可能であり、そのような面白い仕掛けをこの場所を通じて積極的にやっていただければ何かが変わってくるのではないかと思う。
社団法人関西経済同友会 代表幹事(当時)
齊藤 紀彦 氏
今、全世界が景気低迷の時代で、そこでからの脱却には、イノベーションということが大事になってくる。
イノベーションは、意外と偶然の出会いから生まれるケースがあるが、そういう出会いが、たまたまではなく、仕組みとして構築できれば素晴らしいのではないかと思う。是非このナレッジキャピタルがそういうマッチングの場になることを期待する。
国立情報学研究所 所長
坂内 正夫 氏
それぞれ特徴のあるものを世界に向けてオープンにコラボレーションしていく。そういう形がこれから必要である。
これから生活、文化や社会活動の中に情報や技術が融合し、オープンになってくる。こういう状況の中でナレッジキャピタルには非常に大きな期待をしている。大阪のボケ・ツッコミ文化、これがまさにこれからの時代の主役だと思っている。
財団法人日本総合研究所 会長
寺島 実郎 氏
北ヤードも単に色々なものが集積しているだけではなく、凄みのある情報の集積点でなければならない。
アジア太平洋地域の情報と人流が集積している場。それとまさに、日本の持っているポテンシャルとしての技術と、この地に集積されているものをリンクさせたときに、北ヤードやナレッジキャピタルが光を帯びてくるのではないかと思う。
ナレッジキャピタル推進室 室長
畚野 信義 氏
ナレッジキャピタルというのは北ヤードのコアだといわれるが、集客のコアである。ここで人を集めて、全体として儲ければよい。
なぜ日本のテーマパークでディズニーランドだけが一人勝ちしているかというと、やはり運営である。運営が非常に大事。
そういう意味でKMOができたのだと思う。
財団法人大阪21世紀協会 理事長
堀井 良殷 氏
絶対よそに負けないもの(1500年の歴史と技術の集積)が北ヤードで合体すれば、大阪の顔、頭脳、関西の結節点になっていくのではないか。
80年前の大不況のとき、大阪は大都市計画に乗り出し御堂筋を作った。今は世界的な奈落の底だと言われているが、大阪の底力を見せる大チャンスでもある。
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