ISCA INTERNATIONAL STUDENTS CREATIVE AWARD 2021

ノミネート作品

NOMINATED WORKS

1/21(金)13:00からの
受賞作品発表・上映会にて、
3部門26点のノミネート作品より
各賞を発表いたします。

国内映像コンテンツ部門

『メロディー』

イメージフォーラム映像研究所 羅 佳麗

人々の交流の変化を元にし、仮想空間でのコミュニケーションにおける自己認識をテーマにしたアニメーション。TikTokを模したSNSのインターフェース画面の中で、音楽と共に日常のちょっとした一コマが描かれています。ネット上での交流から、“自分が自分であること”について新しい理解や認識が生まれるはずです。

『In full bloom』

多摩美術大学 高橋 美帆

亡き祖母の油画を色、タッチごとに分けた無数のパーツから全ての絵を再構成したアニメーション。室内飼いの猫と野生の小鳥の関係は猫に普遍的な気づきを与えた。猫は小鳥がどこに消えたか理解できないまま「外」を部屋に持ち込む。部屋が迎えた「外」は猫の鳥への思いを絡ませ、鳥を別の世界で羽ばたかせる。追いかける猫の見る風景が花と共に散ってゆく。

『About you』

多摩美術大学 チェ ソヨン

「忘れていても、そこにずっといる存在」について描いたアニメーション作品です。 親、友人、恋人、憧れの人。 宗教、音楽、文学、美術など。 各々には、自分を支えてくれている存在があると思います。その存在のおかげで生きてこれました。 献身的な恋と、すれ違った優しさをこれからも忘れないように、感謝の気持ちを込めて形にしました。

『憶えていて』

武蔵野美術大学 魏 蔓

『憶えていて』は個人の記憶を巡って展開する物語だ。偶然にも自分が子どもの頃の絵を見た瞬間、実在のモノとして、その絵は昔への追憶に導いてくれた。

『八十一』

武蔵野美術大学 劉 芮佳寧

モンゴル族の土着信仰であるシャーマニズムと、これを侵食するキリスト教との壮絶な霊的世界の葛藤が、神秘的なロケーションとスケールで描かれ、死者たちの弔いの儀式と支配者に抗う冥界の舞踏、神話的実験映像詩。

『Survive』

文教大学 森田 紀

幼い頃に感じた"孤独”は想像がつかないほどに怖くてたまらないものだった。何かに追われて押し潰されてしまいそうで、どう進んでも行き止まりの日々の中に希望を見つけようとしていた。ふとした瞬間に思い出す過去は、目に見えるもの・聴こえてくる記憶の全てが形を変えながらものすごい速さで襲いかかってくる。孤独の果てにあるものを見つけたら何かが変わるかもしれない、とただひたすらに前に進み続けた。孤独を乗り越えたものは何だろう。あの富士山だろうか。

『戯れ子ばこ』

名古屋学芸大学 西尾 秋乃

自宅の和室、少し開いたふすまの隙間が妙に怖かった幼少期。暗い隙間の奥にいる誰かがこちらを呼んでいるような気がしていた。日常と空想の境界が曖昧だった幼少期の記憶は、少し不気味でどこか懐かしい。和室、田園、田舎の街並み。見慣れた風景を再構成することでそれらを再体験することを試みたコラージュ・アニメーション作品。

『ここに私、あなたと。』

立命館大学 角木 理紗

服飾学科の枝織は大学の友人にLGBTQをテーマとしたコンペティションに出品しようと誘われた。理由は「世の中で話題になっているから」だった。二人はゲイと噂されていた男子、三島にモデルをやってもらおうと声をかける。LGBTQのモチーフである「レインボーカラー」をメインに服飾やセットが決まっていくが、どうしてもゲイを受け入れられない学生に出会い、自分たちの作る「いかにも」な表現に学生たちは悩んでいく……。

『軟膏母さん』

大阪芸術大学 阪上 彰馬

痛いから、ペロペロ舐めちゃうでお馴染み口内炎。ほんと不快だよねアイツ。でも治った途端、彼が存在してた事を確かめるように、ペロペロしちゃう時あるでしょ?あれ、なんでだろね?ってアニメです。

『WACHA WACHA THE MOVIE』

沖縄県立芸術大学 新垣 玲実

ちいさな食べ物たちがわちゃわちゃと過ごす様子を記録した4つの短編集です。

海外映像コンテンツ部門

『The Quiet』

by Radheya Jegatheva
from Curtin Universit

宇宙飛行士が宇宙の静けさに思いを馳せると、彼は驚くべき自己実現を果たす。真実は星に描かれているが、発見するものは一体なんなのだろうか。

『Alternate』

by XING Tong
from City University of Hong Kong

香港の風景を撮影した映像で構成された実験的なアニメーション。日常生活の現実、秩序の虚構そしてそれらの内部矛盾を感じる。我々は実際どのような空間に住んでいるのか考えさせられる。

『Dispute』

by Ivanova Gulnara
from All-Russian State University of Cinematography

若い頃、プライドや自我が邪魔して上手く事が運ばなかった事を、年月の経った頃、ようやくそれがどんなに取るに足りないことだったのかを回想形式で描く。

『Exit The Matrix』

by Alexandra Bogucharskaya
from Krasnodar State University of Culture

ロシアの人里離れた場所で暮らす人々の生活と、その地元民へのインタビューから成るドキュメンタリー。人間の幸福とは何なのかを考えさせられる。

『Floating Memories』

by Seyoung Ok
from Korea National University of Arts

アニメーションの定番素材であるセルを最大限に活用した実験的なアニメーション。作者が影響を受けた写真家エドワード・マイブリッジの写真とアニメーションを学び始めた頃の基本的な動きを合わせた自叙的な作品。

『childhood beyond war』

by Kahi Titab
from Bahcesehir University

イラクの子供のドキュメンタリー的作品。紛争地帯で生き抜く力強さと苦しみ、子供でありながら働き、最も基本的な権利を享受できない子供たちの将来の危うさに警鐘を鳴らしている。

デジタルコンテンツ部門

『青銅鏡の魅力への智覚』

札幌市立大学 中津 正樹

古代に使われていた鏡である青銅鏡を実際に自身で製作し、青銅鏡の「魅力とは何か」を分析した上で、その魅力が伝わりやすいように構成したインスタレーション作品である。

『Mirror Frame』

札幌市立大学 NIK

美術鑑賞の場において、より深い鑑賞体験を提供することが目的。肖像画の前に立つ鑑賞者の表情に対応して、描かれた作品の表情が変化する。それにより深い心情理解や没入感が味わえる。

『嗅ぎ分ける流れ』

筑波大学 小林 琴音

ニオイによって粒子の動きが変化するインタラクション作品である。鑑賞者が作品にニオイを嗅がせるとニオイを避けるように粒が流れ、作品と鑑賞者のインタラクションにより流れがダイナミックに変化する。

『The Contour of Surface』

東京藝術大学 山川 敦史

壁に固定した「枠」に張られたストレッチ性の布。その裏側から、抽象的な形の物体を様々な角度、速度で押し当てたり離したりすることで、布の表面に様々な輪郭が浮かんでは消える様を表現する。

『Blooming』

東京工芸大学 吉田 凜之介

花と花火を組み合わせて「花火を育てる」という感覚を表現することをテーマとしたインタラクティブアート作品。箱の中の植木鉢に光を放射するジョウロで水を注ぐように光を与えると「花火」が植物のように咲く。

『どっぺる』

東京大学
T. Mizuho & S. Yamaguchi from Cyber Interface Lab
瑞穂 嵩人

鑑賞者であるあなたを巻き込んで展開する、リアルな人間とバーチャルな人間の交流を描いた作品。バーチャルとリアルは対等ではなく、リアルが常に優位であるという考えを、多様な面から表現しました。

『frame』

武蔵野美術大学 市堰 楓子

「流れているものを人の手で区切ることで、それを知覚できるようになる。その枠組は幾重にも重なり続ける」その場を切り取り続けるプログラムを、リアルタイムに反映させ映し出す、インタラクティブな作品。

『Breaths of the Country』

慶應義塾大学 田中 颯汰

各国の一人当たりCO2排出量を呼吸になぞらえて表現した。大国の環境政策ばかりが注目されるが、地球温暖化は全ての国の問題である。作品を通じて新たな発見やフェアな視点の獲得につながることを願う。

『VR金沢灯り巡り』

金沢工業大学
KANAZAWA TSUKIMI GATE 2020/Otsubo&Kametsuta

外出自粛の状況でも金沢の伝統的な街並みをそぞろ歩き、風情ある夜間景観を体験できるVR SNS体験コンテンツ。地域の文化行事である灯篭流しや、駅前のプロジェクションマッピングなどをVR空間でリアルタイムなアバターと共に体験できる。

『Zufall』

大阪芸術大学 短期大学部 足立 紗彩

中央にある機械には水とオイルが入っており、体験者の動きによってリアルタイムに混ぜあわせ模様を作り出す。その模様を足元に投影することで、自身に向かって流れ込む感覚になるインタラクティブアートです。

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