学校や会社もお休みになる祝祭日で、アメリカの大きなイベントのひとつです。私は今年でサンクスギヴィングデーを迎えるのはまだ二回目ですが、すでに大好きなイベントとなっています。家族や親族で集まり、朝からメイシーズのサンクスギヴィングデイパレードのテレビ中継を見ながらお料理の準備、そしてお腹いっぱいご馳走を食べ、ナショナルフットボールリーグのテレビ観戦・・・まるで日本のお正月のような雰囲気です。
(※メイシーズサンクスギヴィングデイパレード・・・毎年マンハッタンで約3時間にわたって開催される、昔ながらの伝統的で盛大なパレードです。著名人のパフォーマンスや全米各地の学校からのマーチングバンド、ミュージカル、歌やダンス、様々なキャラクターの巨大バルーンを見ることができます。パレードのラストはクリスマスの幕開けとしてサンタクロースが登場し、より一層盛り上がりをみせます!)
ハロウィンが終わると同時に、お店ではまるごとのターキー(七面鳥)をそこら中で見かけるようになり、“今年はどう過ごすの?”という話題があちらこちらで聞こえてきます。そして、当日は朝からお料理の準備で大忙し。メニューは家庭によって様々ですが、今年の我が家の場合は、ターキーの丸焼き・グレイビーソース・マッシュポテト・オレンジ色のサツマイモをマッシュしたもの・クランベリーソース・インゲンのクリーム煮・ブロッコリーのキャセロール・スタッフィング・・・などがメインでした。
集まる場所へとそれぞれが担当ごとに持ち寄り、大皿料理を一枚のプレートに少しずつ乗せてもたっぷりの量となります。残念ながらあまり写真映えしないため、なんという言葉にすれば美味しさが伝わるのか・・少し難しいですが、どれも本当に美味しいのです!!なかでも、“スタッフィング“についてはどのような言葉にすると伝わるだろう、と悩ましいです・・・簡単にいうと、乾燥させ細かくしたパン(クルトンのようなもの)に味付けをし、いろいろな野菜と和えたものです。野菜の種類は家庭によって違っていますが、我が家の場合はセロリや栗を入れるレシピです。
そして特に、じっくりと時間をかけてローストされたターキーの丸焼きは格別です。レモンや玉ねぎなど沢山の詰め物をし、ハーブバターをたっぷりと塗りベーコンをまとって焼くと、とってもジューシーでやわらかなターキーになります。
まるごとの七面鳥がテーブルに並ぶ光景など、映画の世界でしかなかった私にとっては、初めて目にしたときは衝撃的でした。日本ではターキーを食べる習慣はあまりありませんが、アメリカでは比較的どこのお店でも手に入ります。他のお肉と比べ、脂身が少なく、さっぱりしています。
グレイビーソースや、クランベリーソースの甘酸っぱさがどのお料理とも相性抜群で、絶妙な味のバランスです。年に一度のサンクスギヴィングディナーで、動けなくなるほど食べ過ぎてしまう方、アメリカではきっと沢山いらっしゃるのでは!?(これらのお料理の残り物で作る、サンクスギヴィングサンドウィッチもまた美味しいのです!)
お腹がいっぱいでも、デザートもかかせません。サンクスギヴィングデーでよく食べられるのは、パンプキンパイやアップルパイ。パンプキンパイには、もちろんパンプキンスパイスがたっぷりと入っています!
お腹いっぱいのご馳走を食べ、家族や友人と過ごすあたたかで幸せなひとときです。
ディナーが終わった後は・・・きっと、深夜からブラックフライデーに挑む方も多いことでしょう。日本でも近頃はブラックフライデーがあるようですが、アメリカのブラックフライデーは驚くほどの値引率です。この日にクリスマスショッピングを済ませる方も多く、一年で一番モノが売れると云われているだけのことがあります。
私は夜が明けた翌日、お昼頃にお店へ行きましたが、レジは長蛇の列でした。
また、オンラインショッピングがお得にできる週明けの月曜日はサイバーマンデーといわれ、こちらもかなり大規模なセールが行われています。ブラックフライデー・サイバーマンデーにあわせてアメリカへ来られる機会があれば、かなりお得に欲しい物を手に入れられると思います。(※サンクスギヴィングデー当日はお休みのお店が多いので、ご注意ください!)
そして、サンクスギヴィングデー明けはどこのお店もお家も、クリスマスデコレーションで色鮮やか・煌びやかになります。一般家庭のデコレーションのクオリティの高さに、こんな素晴らしいものを無料で見させてもらっていいのかな!?なんて、車に乗りながら思うこともしばしば。どのお家も凝っていてセンスが良く、夜に車から眺める光景は本当に美しいものです。
さて、今年のサンクスギヴィングデーも終わりました。クリスマスツリーを出し、クリスマスデコレーションを施し・・・耳にするのはクリスマスソング!
皆、クリスマスを心待ちにしています!