• 2016.11.08
私が引っ越して来た10年ほど前と比べると、ここケンブリッジのレストラン文化の発展は実に目覚ましいものです。この街の食文化はもともと歴史豊かで、この街のシェフ達もケンブリッジの名を広めてきました。

ケンブリッジが誇る、全米で最も名高いシェフの一人がジュリア・チャイルド(Julia Child)です。チャイルドは1961年にケンブリッジに移り住み、洗練されたフランス料理をアメリカ中に紹介した人物です。料理本「Mastering the Art of French Cooking(王道のフランス料理)」を出版した数年後には、自身のテレビ番組もスタートしました。チャイルドのテレビ番組の多くは、ハーバード大学近くのアービング・ストリート103番地にある自宅のキッチンで撮影されたものでした 。

そんなチャイルドのお気に入りだったケンブリッジ市内のレストランが、1975年にオープンしたハーベスト(Harvest)です 。私も大好きなレストランで、なかでもスイカのガスパチョは絶品です。ハーベストにほど近いリアルト(Rialto)は有名シェフ、ジョディ・アダムス(Jody Adams)が1994年にオープンしたレストランで、私のお気に入りでしたが、今年閉店してしまいました。もうリアルトのシーフード・パスタが食べられないと思うと、残念でなりません。

他にも、シェフのトニー・マウズ(Tony Maws)が経営するクレイギー・オン・メイン(Craigie on Main)はおすすめです。このレストランは2008年にセントラル・スクエアにオープンしました(このお店の前身クレイギー・ストリート・ビストロ(Craigie Street Bistro)はハーバード・スクエアの近くにありました)。色々な味わいを楽しめるおまかせコースをオーダーすれば、大満足間違いなしですが、ここの豚肉料理を注文するのもお忘れなく!

自慢のレストランは他にもまだまだたくさんあります。ぜひケンブリッジに遊びに来て、ご自身で味わってみてください。


参照元:「ケンブリッジの歴史」ジュリア・チャイルドのキッチン
参照元:「ケンブリッジの歴史」1950から1980まで

特派員

  • クリスティーン・ ピルカベイジ
  • 職業MITジャパン・プログラム プログラム・マネージャー

日本生まれ、日本育ちで今はマサチューセッツ州ケンブリッジ在住です。ケニヤ、カンボジア、フィリピン在住経験があります。旅行と現地の料理を食べることが好きです。最近ワインの勉強も始めました。どうぞよろしくお願いします。

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