実はタイには、たくさんのデザートがあり、今ではMango Sticky Riceはとても人気があります。なぜなら3月から5月の時期は夏に当たり、この時期マンゴーがよく取れますのでこのお菓子はどこででも見られます。
東南アジアではラオス、フィリピンにもありますが、オリジナルはタイの北部かもしれないかと言われています。
なぜか、昔からお米を作っている場所では普通のお米やもち米などを使い、もちろん主食として、又果物と混ぜてデザートを作っています。その一つがMango Sticky Riceです。
「カオニャオマムアン」とは、「もち米マンゴー乗せココナッツミルクがけ」のことです。(カオニャオ=もち米、マムアン=マンゴー)材料は、もち米、マンゴー、塩、砂糖、ココナッツミルクなどを使います。もち米はタイ北部のチェンライ県である現地の米 ‘キオグー種’という細長い形の種類が一番人気です。マンゴーには色々な種類がありますが、以前はオッロン種という甘ずっぱい味がする種類のものを使っていましたが、最近は値段が高いので安い種類のを使っています。最近「ゴールデンマンゴー」と呼ばれるナムドクマイ種は、黄色く尖っているのが特徴で、味は繊維質が少なく、美味しい甘さで人気があります。最も熟すのが3月から〜5月で、この時期のマンゴーは特に甘く、どこでも売られています。
さて、もち米って固くないの?とよく聞かれます。皆さんのイメージは固いと感じられていますが、これを柔らかく食べられるように、先ずもち米を蒸し、ココナツミルクに入れた塩・砂糖を混ぜて20分くらい待つと柔らかくなります。(タイ人は、このもち米をカオニャオムーンと呼びます。)このまま一口にカットされたマンゴーと食べて少しココナッツミルクでマンゴー・カオニャオムーンの上にかけると優しい甘さで最高に美味しくなります。カオニャオマムアンは美味しいデザートですが、たくさん食べると弊害があります。未熟マンゴーの栄養にはビタミンA・Eやファイバーがあり、便通が良くなります。しかも、もち米とココナッツミルクはカロリーが高く太りやすいので注意が必要です。食べ終わったら運動した方が健康的です。
実はこのデザートは200年前から食べられるようになりました。今でも一般的に家庭や専門店などは秘密のレシピを持っているようです。このデザートを食べることが出来るのは夏の時です。この時期はカオニャオマムアンは人気のメニューとなります。時々マンゴーの代わりにドリアンも使います。またはカオニャオマムアンのような味と香りのアイスのメニューも大人気です。
どのくらい人気があるか?ただ言うだけではなく、2018年にはCNNテレビで「世界中から美味しいデザート50選」という番組があり、ジェーン・ロース・スミットさんという有名なデザートシェフとCNNで世界中食べ歩きをしました。もちろんタイのカオニャオマムアンとタップティムコープ(Water chestnuts in coconut milk)の2つも選ばれました!!
最新のニュースによると、タイでは4月30日から5月31日までタイ航空(Thai Airway)はバンコク発ロンドン行きのFirst Classで、そしてバンコク発ヨーロッパ行きのBusiness Classでもカオニャオマムアンのサービスがあるようです。
ちなみに、ココナッツミルクをマンゴーの上にかけるか?もち米にかけるか?今でもいつも楽しい議論がありますね。あなたはどちらがいいと思いますか?