4ヶ月前にTaste Atlasという海外のサイトにて、タイの料理についての記載がありました。 「カオソーイ」というカレーラーメンはチェンマイの名物料理で、世界食品評論家から世界最高のスープとして選ばれました。そしてタイ料理Top20のランキングの中においては、有名なタイ料理である、トムヤムクンとトムカーガイもランクインしました。
外国人の方の中では、カオソーイはあまり有名な料理ではないかもしれませんが、程よい辛さとクセになるスープで、非常に食べやすいタイ料理の一つです。 初めてカオソーイを見た方には、タイ北部のカレーラーメンといった感じの見た目でしょうか。
そこで今回は、カオソーイについてより詳しく紹介していきます。 カオソーイがどんな料理なのかを知れば、もっと美味しく、さらに楽しく食べられるのではないでしょうか。
「カオソーイ」とは?
カオソーイといえば、最初に思い浮かぶのは、タイ北部の料理、北タイ料理であるということでしょうか。そこで、カオソーイの歴史を紹介します。
19世紀中ごろに中国イスラム系の方々が、中国雲南省シーサンパンナから、タイ北部とラオスに商売をするために、タイへ避難してきていました。 その様な経緯もあり、タイ北部とラオスの一部に中国人コミュニティーができ、チェンマイに住むこういった方々は、「中国イスラム系の人=ジーンホー」と呼ばれるようになりました。そして、ジーンホーと呼ばれる方々が、自国で習慣的に食べていたヌードル料理を作り始めたことが、カオソーイの起源であるという一説があります。
また、ミャンマーから影響を受け、作られたとされる、ミャンマー版カオソーイもあったそうです。 カオソーイの黄色い麺の形は、普通のタイラーメンで使われる黄色の麺と比較すると、少し幅の広い形が特徴の麺です。 この麺の作り方は、小麦粉と水を混ぜて砂糖と塩を加え、こねてから0.6cm〜1cmくらいの厚さに伸ばします。その後、15-20センチくらいの長さで細かく切っていきます。
カオソーイのタイ語の意味、ソーイは細かく切るという意味で、この工程から名前の由来がきています。 カオソーイが作られ始めた頃、スープはスパイスとハーブを使い、優しい味で作られていました。 しかし、大半のタイ人は辛くて甘い味を好むので、よりタイ人の口に合うよう、ココナッツミルクを入れてみると、味がまろやかで濃厚になったため、ココナッツミルクを入れるようになったそうです。 (昔のレシピではココナッツミルクは入っておりませんでした)
さらにここに、麺とスープだけは物足りず、鶏肉、牛肉、豚肉などお肉と組み合わせて食べるようになり、今でもとても人気なカオソーイとなりました。 最後のトッピングは、カオソーイの麺を揚げたものを上にトッピングします。そして、高菜の漬物によく似た漬物と、赤タマネギ、レモンなど、お好みでトッピングをのせて食べます。
ちなみに全てのカオソーイのお店が、それぞれ独自の秘伝のレシピを持っています。 ですので、お店によって少し違ったカオソーイを味わうことができますので、色々なお店の味を食べ比べてみるのも楽しいですね。
カオソーイを試してみたい方にはどこがおすすめ?
海外にある、タイレストランの場合、メニューはお店によって異なります。タイ人がたくさんいるところは必ず、メニューリストにカオソーイ料理を載っていると思いますので試してみて下さいね。 ところで、タイに来られる方は、タイ北部のチェンマイがおススメ!!Don’t miss!!