このような大規模なイベントの主催は、私やチームにとって大きな挑戦であり、刺激を受ける経験でもありました。開催には議題の選択から国際的な専門家の参加決定まで入念な調整を要しましたが、最も重要なポイントは協力と開かれた対話ができる雰囲気を作り出すことでした。私たちが目指したのは、フォーラムを単に人工知能にまつわる成果を紹介する場にするのではなく、テュルク諸国におけるAI分野の発展の助けとなる意見や取組みを参加者同士で交換し合えるプラットフォームを提供することでした。
最も記憶に残ったのは、キルギス共和国のヌリア・クトナエワ(Nuriya Kutnayeva)デジタル開発大臣によるスピーチです。大臣は、デジタル変革におけるテュルク諸国間の連携が、すべての参加国にとって新たな境地を開く鍵となることを強調しました。私自身、様々な国の関心や取組みがひとつになる場面を目のあたりにし、非常に心を動かされました。
このフォーラムには政府機関以外にもGoogleや国連開発計画(UNDP)などの国際機関や民間企業も協賛しており、こうした団体や企業の協力によってフォーラムは非常に国際的なものとなり、地域内外のAIにまつわる課題への注目を集めることができました。
このフォーラムの大きな成果のひとつは、AIとデジタル変革に関する共同プロジェクトに取組むことで参加者同士が合意したことです。こうした取組みが、この地域の諸国が世界の技術トレンドに迅速に適応し、経済や社会の発展に向けてAIを活用する一助となることを願っています。
テュルク諸国人工知能フォーラムは、主催者にとってもディスカッション参加者にとっても画期的なイベントとなりました。さらなる交流と協同を生み出す基礎を築くことができたのは、おそらく、このフォーラムの最も大きな功績でしょう。