• 2024.12.05
  • シンガポールへの旅―面倒な手続きを乗り越えて
2024年も終わりに近づいた先日、小規模国に向けたデジタル化トレーニングプログラムに参加するためにシンガポールを訪れました。今回のブログでは、そのトレーニングの内容ではなく、私のシンガポール入国までの長い道のりを中心に述べてみたいと思います。
最初に、キルギス国民である私はシンガポールのビザを取得する必要がありました。残念ながら大使館に直接申請することはできないため、特定の認定代理店を通して申請するのですが、キルギスにはこの代理店が存在しません。そのため、仲介業者を通して観光ビザを申請しなければならず、その仲介業者が認定代理店にビザを申請しました。言うまでもなく、このプロセスによって費用と申請期間が大幅に膨れ上がりました。
次に、キルギスからシンガポールへは直行便が運航していないため、移動は2度のストップオーバー(乗り継ぎ地での24時間以上の滞在)を含むことになりました。まずカザフスタンのアルマトイへ飛び、その後バンコクを経由してようやくシンガポールに到着したのですが、異なる航空会社の便を利用したため、預けた手荷物はシンガポールへは直接輸送されず、一旦バンコクで受け取る必要がありました。そこで予想外の問題が発生しました。手荷物を受け取るためには一旦トランジットエリアから出なければならなかったのですが、すでにタイに入国しているため、エリアから出るにはビザの購入が必要だと言われたのです。タイ訪問は長年の夢でしたが、到着と同時にタイの入国ビザを取得することになり、思わぬ形で夢が叶いました。憧れの国での滞在時間はたったの30分、それも手荷物を受け取り再びチェックインするためだけの滞在でした。こうして、私はタイで人生最短の30分のバカンスを過ごしました。
シンガポールに到着すると、空港で出迎えを受けてホテルに案内されました。トレーニングプログラムは朝から晩まで予定されていたため、観光する時間がほとんどなかったのは残念でした。トレーニングが終わる頃には日はすっかり落ち、ショッピングモールに到着した時にはもう店は閉まっていました。
しかし、ホテルやバスから眺めたシンガポールはとても美しくて清潔な街でした。
シンガポールの物価についてもご紹介しておきましょう。私は妻への土産に香水を買おうと考えていて、彼女が好きなブランドのお目当ての商品を見つけたのですが、価格は想像を超えていました。そこで同じ商品をパリから取り寄せたところ、配送料を含めてもシンガポールで買うより70ドルも安かったのです。他の物も香水と同様に非常に高価でした。
私はルールを破ったり横暴に振る舞ったりするタイプではないので、かの有名なガムの持ち込みやその他の違反行為に課せられるシンガポールの罰金制度に該当することがなかったのは幸いでした。




特派員

  • ダニアール・バクチエフ
  • 職業公務員

はじめまして。ダニアールと申します。公務員です。キルギス共和国に住んでいます。趣味は本を読むことです。また、旅行やいろいろな食べ物を味わうことも好きです。よろしくお願いします。

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