私が再びウパイを目にしたのは、昨年の夏、高地の牧草地でのことでした。夕暮れの風が辺りにようやく涼しい空気を運んでくるころ、この山で唯一の暖を取れる場所であるかのように、誰もがユルトへと吸い込まれていきました。人々がお茶を淹れたりパンを切り分けたりする中、フェルトのカーペットの上に「チュコ(chuko)」と呼ばれるヒツジの距骨の小さな山が、さりげなく現れました。仰々しい合図も、「ご参集の皆様!」といった挨拶もありません。キルギス人にはお馴染みの独特の表情があるだけです。「座りなさい。これから昔ながらの方法で何かを教えてあげるから」という意味の、あの表情です。
ウパイとは、アルチク(alchiks)やチュコと呼ばれるヒツジやヤギの骨を使って遊ぶ、キルギスの伝統的なゲームです。ある意味、この素朴な骨を使った遊びには、子ども時代の思い出が詰まっていると言えます。ウパイの面白い点は、ゲームが始まるや否や、かわいらしさとは無縁になること。投げられた骨がフェルトの上でカチッと音を立てたとたん、観客たちは角度を計算し始めます。それはまるでチェスの対局のようで、周囲に漂うのは、ティーカップが立てる音や笑い声ばかりです。
ウパイの大きな特徴のひとつは、骨を組でカウントすることにあります。骨3個で1組の「ウパイ」(「バシム(Basym)」と呼ばれることもあります)となり、相手より多くの組を獲得した人が勝利します。数ある骨の中から特別な骨をひとつ選び、それをカーン(Khan)と呼びます。通常、他の骨よりも大きくて、印や彩色が施されたものが選ばれるので、どの骨がカーンかは一目瞭然です。カーンが登場すると場の空気は一変します。カーンが真ん中に着地したとたん、部屋の空気が引き締まるのを感じます。ここからは運任せではなく、精度の高さが勝敗を分けます。
ウパイは屋内でも屋外でも楽しむことができますが、表面が滑りにくい場所が適しています。伝統的には、フェルトのカーペットを敷いた床の上で遊びます。骨がほどよく滑るため、雑な投げ方は不利になり、正確に投げれば有利になります。プレイヤーは交互に骨を投げ、床に置かれた骨に当てて集め、組を作ってスコアを重ねていきます。観光客は最初、民族博物館の展示を見るような視線で眺めていますが、10分もすると、まるでトーナメントの決勝戦を見守っているかのように固唾を呑んで夢中になります。
私にとってウパイの最大の魅力は、このゲームが私たち自身について語っている点にあります。遊牧民は常に生活必需品以外の物を所有していたわけではありません。だからこそ、生活の中で得られる物で遊びを生み出す術を身につけたのです。夕食で使った動物の骨がゲームの駒になり、フェルトのカーペットが競技場になります。そして、勝者は賞金ではなく、名声を手にします。うまく投げられたら、年長者でさえも静かに頷いてくれます。これは拍手喝采よりも誇らしいことです。
敗者はどうなるのかも気になりますよね。負けたらお茶を飲んでにっこり笑い、再戦を申し込めばいいのです。キルギスの伝統は寛容で、良きライバルはいつでも大歓迎されます。
