
良き隣人としては、当然、自己紹介をさせていただくのが礼儀です。そこで、午前中みっちりと詰まったクラスからようやく解放された土曜日の午後、小型のミニバンに学生仲間を詰めこんで日帰り遠足に出かけました。誰にとってもありがたいことに、ドライバーは私ではありませんでした。田園地帯を延々と走り、古風な趣を残すカナール・デュシェーヌのシャンパン・ハウスに到着しました。


空腹で倒れそうでしたが昼食をとる時間がなかったので、とにかく目前の課題に集中すべく、すぐにツアーに参加しました。カナール・デュシェーヌのツアーは、シャンパーニュ・アルデンヌ地域圏とその歴史を知る絶好の機会であり、私たちは黄金の液体を製造するために必要な繊細な手法、シャンパンという製品の気まぐれな性質について詳しく学びました。この産業で何よりも要求されるのは情熱です。

150年近い歴史を持つ貯蔵室を見学した後は、テイスティングへと向かい、学習したことを実際にテイスティングで試します。もちろんシャンパンなしにシャンパーニュを後にすることはできません。

言うまでもなく私たちは手ぶらで立ち去ることはできませんでしたが、授業とシャンパンの後、最優先の課題はランチでした。フランスの田園地帯で直面する問題は、風景はいかに美しくても、ランチタイムを逃したら最後、その後の選択肢はゼロに等しいことです。空腹を抱えた学生で満員の車は好ましい光景ではありません。解決策はスーパーマーケットを急襲して、食料を手に入れること。(文字通り)戦果を手に、私たちは道路からそれて原野の一角へ車を向け、森の外れでまさにフランス式のピクニックを始めました。フランスパン、ハムやソーセージ、チーズ、そしてシャンパン。最初は飢えを満たすためのすさまじい食べっぷりでしたが、次第に仲間と楽しむ素晴らしいランチへと変化していきました。畏怖の念に打たれながら美しい周囲の風景を眺めるうち、シャンパーニュの夕日が沈んでいきます。まるでフランスは時の流れに作用されていないかのようでした。


家に戻ったのは夜もかなり更けた頃…私たちが予想していたよりはるかに長い1日になりました。でも、フランスのちょっとした片隅にどれだけの発見が潜んでいるか、然るべき仲間と一緒なら、どんなドライブも新しい友人との忘れがたいアドベンチャーになることを知りました。