旅は食べ物で決まる。と私の旅好きの友人がよく話していました。旅行から戻って日が経つと、記憶が徐々に薄れてゆくものですが、不思議と覚えているのは美味しかった、その地で食べた食事だったりします。日々の生活では、何を食べたかすぐに忘れてしまうのですが、やはり旅に出たり、初めて訪れる土地で食べた食事は忘れないものだと思います。食べ物の味も勿論大切なのでしょうが、その時の天気や一緒に食べた人や、一人で入ったお店や雰囲気、いろんな事が食事と共に鮮明に覚えていたりするものです。

シドニーはパブやレストランがとてもたくさんあります。種類も豊富で、日本と同様に、アジア料理、イタリアン、フレンチ、ベトナム、日本食等々、ありとあらゆる国の料理が食べられます。そういう意味では食べ物に困る事はありません。ただ好きなものを食べたい気持ちはあるものの、どこのお店に入るか、何を食べるかは本当に迷うところ。というのも、シドニーの物価は日本の約倍、外食に関していえば場所によりますが3倍ほどかかってしまうところもあります。そうなると日本でも同じですが、できるだけリーズナブルな価格で美味しい食事ができるお店を探してしまいます。

シドニーに住んで最初の頃は、地元で人気のあるハンバーガーショップやカフェ、アイスクリームSHOP等、オーストラリアらしいレストランに好んで行くようにしていました。カンガルーのお肉や、オイスター（牡蠣）や、シーフーﾄﾞ、オージービーフを美味しく提供しているレストランもありますが、美味しいところは値段もかなり高いです。そうなるとなかなか外食は出来ないので、お手頃にオージー料理を食べたい時は、やっぱり『パブ飯』が一番だと思います。味はパブによって様々ですが、私は日本では食べた事のなかったフィッシュ＆チップも何度かお世話になっていましたし、パブによっては美味しい食事を頂けるところもありますし、無料でライブもあるので同時に音楽も楽しめたりします。料理を楽しむのも良いですが、パブにはオーストラリアの地ビールの種類が沢山あるので、ビール好きにとってはとても楽しい場所ではないでしょうか。

それでも外食先として私がよく選んでいたのが、タイ料理、韓国料理、ベトナム料理店、時々パブ飯です。やっぱり馴染みのあるアジアのご飯が一番美味しく感じてしまいました。

ただ旅行でなく生活となると毎日の食事の基本は家で自炊になります。スーパーで買っても卵は約10ドルですから日本の3倍、あまり比べては何も買えなくなってしまうので、美味しそうだなぁと思うものを選ぶようにしていました。日本より安い食材もあるのですが、それはまた後日紹介したいと思います(^^♪

数ケ月海外に住んでいると、どうしても日本食が恋しくなってくるので何度か日本食レストンにも行ってみました。美味しい居酒屋さん、焼き鳥店のお店もありますし、なかでもラーメン店もとても人気です。テレビやSNS等でご存じの方も多いと思いますが、本当に日本のラーメンは海外で人気があります。価格もこれまた3倍ほどと立派なものですが、1杯3000円のラーメンを注文しても、しばらく海外にいるとそれほど高いとは思わなくなってくるのが怖いですね。多分それは同じだけの金額を出しても、あまり美味しくない食事を食べるなら、3000円の美味しいラーメンを食べたほうがいいと思っていたのだと思います。

シドニーでは、日本食は美味しくて、どちらかというと高級料理として考えられていると思います。それ故に日本の国内ではシドニーより安く食べれるよと言ってもなかなか信用できないのだと思います。実際日本のビールや日本酒をシドニーのレストランで注文するとびっくりするくらい高い時があります。

日本に一時帰国をすると、つい我慢をしていた日本食を食べ過ぎてしまいます。美味しいお店がありすぎて日本の食文化の素晴らしさを改めて再認識します。日本列島それぞれの土地には名産品があり、食材、レストラン、お菓子などバリエーションも豊富です。勿論お店によって味や価格は様々ですので、お店選びは大切です。

東京浅草をぶらぶらしているとビルの隙間から見えた、アサヒビール本社ビルの黄色い泡のオブジェ。調べてみるとビルの最上階スカイラウンジで出来立ての生ビールが飲めるらしいでので早速行ってみました。1階には受付の人がいて普通の会社のようでした。22階のスカイラウンジは、景色も良くて、美味しいビールを飲めました。一番驚いたのは、お客さんが私以外全員が外国人だったこと！海外の方には観光名所になっていたんですね。海外の方は日本の食文化に関心があるので、美味しいお店を知っているのかもしれませんね。ガイドブックには載っていないご当地グルメが沢山ある地元でいろいろと探してみるのも面白いかもしれません。