オーストラリアといえばワインが美味しいのはもちろんですが、タスマニアワインが有名だとは正直知りませんでした。旅の前に調べて、ぜひ行ってみたいと思ったワイナリーのひとつが、ローンセストン近郊の Moores Hill Estate(ムーアズ・ヒル) です。ここはタスマニア初の100%ソーラー発電のワイナリーとして知られ、環境に寄り添ったワインづくりを行っています。小さなワイナリーですが、畑を望む静かなロケーションと、アットホームで温かい雰囲気がとても心地よい場所でした。
テイスティングでは、シャルドネ、リースリング、ピノ・ノワールなどをいただきましたが、どのワインも冷涼なタスマニアの気候を感じさせる澄んだ味わいが印象的でした。特にピノ・ノワールは、果実味と酸のバランスが良く、ゆっくり時間をかけて味わいたくなる一本でした。ワインはもちろん、ワインに合わせて提供されるチーズも絶品でした。
オーストラリアへ来て変わったことのひとつは、ビールを飲めるようになったことです。タスマニアで訪れたかったブルワリーのひとつが、タスマニア北部にあるジェームズ・ボンドゆかりのブルワリー です。映画「007」でボンドが飲んだビールのモデルとなったクラフトビールを造っていることで知られています。普段はワイン派の私ですが、せっかくなのでタップルームでIPAやペールエールなど、合計4種類を飲み比べしてみました。
そして今回、特に気に入ったブルワリーが、ホバートにある Cascade Brewery(カスケード・ブルワリー) です。オーストラリア最古のブルワリーとして有名で、歴史ある建物はとても美しく、周囲の緑と調和してまるで絵画のようでした。敷地内にはレストランが併設されていて、食事をしながらテイスティングができます。もちろんどれも試したかったので、4種類を飲み比べできるセットを注文しました。
庭にある広いテラスで飲むビールは本当に贅沢な時間でした。ホバート市内から近いこともあり、滞在中に2回訪れました。週末には生ライブも楽しめ、旅の思い出がさらに豊かになりました。
4日間の旅では、これ以外にも美しい自然、ハイキング、美術館、歴史地区などを巡りましたが、お酒にまつわるスポットだけを振り返っても、タスマニアは本当に魅力的な土地だと感じます。
また次回は、別のタスマニアの魅力についてもシェアしたいと思います。
