このイベントに参加したきっかけは、友人からの誘いでした。会場となったのは、シドニー中心部から少し離れた、緑豊かな公園に囲まれた素敵な料理学校。都会の喧騒から離れた静かな環境で、建物に入る前から心が落ち着くような場所でした。
当日は、調理体験とコンペティションを兼ねたイベントが行われました。友人が主催するこのイベントでは、参加者がいくつかのグループに分かれ、同じ食材を使って制限時間内に料理を完成させるというルール。完成した料理は、料理学校のシェフが実際に試食し、味やバランス、アイデア、盛り付けなどを総合的に評価します。まるでテレビの料理番組に参加しているような、程よい緊張感とワクワク感がありました。
私のグループは、日本人、オーストラリア人、タイ人という国際色豊かなメンバー構成。文化も食のバックグラウンドも違うメンバーが集まりましたが、不思議と自然に役割分担が決まり、英語と身振り手振りを交えながら調理が進んでいきました。
今回作る料理はイタリアンで、メインのリゾット、前菜、デザートのティラミスの3品。私はデザート担当で、ティラミスを作ることになりました。材料はすべてのチーム共通ですが、どのくらいの量を使うか、大きさ、層のバランス、盛り付け方など、細かな要素が評価に加わります。同じ材料でも、仕上がりはチームごとにまったく違うものになるのが面白いところです。
料理が完成したら、お皿に美しく盛り付け、テーブルにセッティングして終了。その後は、残った料理を参加者同士で試食しました。ここで驚いたのは、他のチームの料理の味がどれも全く違っていたこと。特にリゾットは、塩加減や材料の切り方、火入れの時間によって味が大きく左右され、同じ食材とは思えないほど個性が出ていました。
そして結果発表。
なんと、私たちのチームが優勝することができました。驚きと喜びで、メンバー全員が大盛り上がり。優勝賞品として、商品券やワイン、さらに料理学校へ入学する際に使えるディスカウントチケットまで頂き、とても嬉しいサプライズでした。
料理学校というと「学ぶ場所」というイメージが強いですが、こうした体験型イベントは、料理の楽しさや奥深さを気軽に知ることができる貴重な機会だと感じました。料理を通して国籍を超えてつながり、協力し、一つのものを作り上げる時間は、とても豊かで印象に残る体験でした。シドニーならではの、多文化を感じられる素敵な一日でした。
