メキシコシティ、ソカロの国旗
他にもデパートや、車窓から巨大な国旗が見えるように高速道路沿いに建てられていたりもするんです。
この巨大な国旗、なんとメキシコ国内に55か所も設置されているそうです。これは1999年に当時の大統領エルネスト・セディージョによって、大都市の中心や遺跡付近に国旗を建てるという政策を行ったためです。サイズも決められていたそうですが、都市ごとの都合などで規定より小さいものや大きいものが作られたようです。
日本人にも人気のリゾート地であるカンクンにも巨大な国旗はあるそうなので、旅行等でカンクンやメキシコシティを訪れる際はこの大きな国旗も見に行ってほしいです。
メキシコの国旗の意味はご存じですか?メキシコの国旗は左から緑・白・赤の三色に中央には国章のあるデザインです。この国章は“湖の中央の岩に生えるサボテンに蛇をくわえた鷲がとまっている”図なのですが、その場所に首都を築くと栄えるというアステカ神話の予言を示しています。この首都が1325年に湖の上に築かれたテノチティトラン(現在のメキシコシティ)です。色にも意味があり、緑は“民族の運命における国民の希望”、白は“カトリックや宗教的な純粋さ”、赤は“国に殉じた愛国者の血”を表しています。
さて、旅行等で訪れる機会はあまりないかもしれませんが、現在私が住んでいるモンテレイにはメキシコで一番大きな国旗が建てられているオビスパド展望台(Mirador del Obispado)があります。その大きさは全長100.6mの掲揚台に、縦28.6m、横50m、230㎏の旗という巨大なもの。更にメキシコの国旗はこれまでの歴史の中で何度も変更されていて、以前の国旗も一緒に見ることができるのです。展望台なのでモンテレイの街も360度見渡せる絶景スポットです。
オビスパド展望台
政策で作ることになったとはいえ、今ではメキシコの街のシンボルであり観光にも一役買っている巨大国旗。実際は写真で見るより壮観です!メキシコではぜひ大きな国旗を見ることもお忘れなく。