さて、本題に入りますが、実際にはなんの日かご存知でしょうか?
正解は、アイルランドでカトリックを布教した聖人パトリックさんの命日です(全然溜めない笑)。アイルランドには、今でもカトリックを深く信仰している方が多くいらっしゃり、結婚をするまで貞操を守る方もまだまだいると聞いたことがあります。国としてもまだその名残が残っていて、例えば、中絶手術は合法的に認められていません。キリスト教では、結婚をする→子作りをする→(自然に逆らわずに)出産する→大家族という構図のようで、日本人のように経済的なことを考えたり計画をたてるというよりは、自然の成り行きに任せて命を授かることを受け入れている、という印象です。なので、知ってるアイルランド人を見る限り、兄弟姉妹がわんさかいる家族がわりと多いです。
従って、彼らにとっては「どうして中絶をしなければならない状況になるのか?」というところにシンプルな疑問が生まれるわけです。さらには、昔はなんと避妊用具さえ販売されていなかった(合法ではなかった)というので色んな意味で驚きです。今では日本と同じくらい色んな場所で売っていますし、家族構成ももう少し私たちの感覚に近くなってはいると思われますが、予期せず妊娠してしまった場合は最寄りの外国に行って手術を受ける人もいるそうです。
さて、話をイベントに戻します。この日はアイルランドの1年で一番大きなイベント(以前書いたハロウィンよりもはるかに!)ですので、かなりの観光客がダブリンを訪れます。多分1年で一番人口密度が高い一日…笑
そして、アイルランドは別名「エメラルドの島」と呼ばれるくらいです。国のカラーは緑色。正式な国のシンボルは楽器のハープですが、もう1つ代表的なのは「シャムロック」。これ即ち、三つ葉のクローバーです。今、おそらく全員が「四つ葉じゃないの?」と思ってくれたと思います…しめしめ。笑 こちらも、キリスト教の三位一体の教えを説いた聖人パトリックがこの三つ葉のクローバーを用いて布教活動をしたところから、その名残だそうです。ちなみに、ダブリンで一番有名な大学の名前も「Trinity Collage」で、これまた三位一体にちなんだ名前が付けられています。
よって、この日はみんながみんな、思い思いに緑やシャムロックを身にまとい、パレ―ドを見に行ったりパブで思う存分飲んだりします(祝日ですので♡笑)。
今年はあいにく雪が降るほど寒かったのですが、それでも楽しそうですよね?例年と変わらず大盛況でした!
彼らのお股の間にいるのは、アイルランドに伝わる妖精の伝説に出てくる小さいおじさん、レプラコーン。この日のためではなく、物語の中でも彼はいつもこの緑色の衣装を着ています。
以上、最後はシャムロックの国旗でオシャレした可愛い子ちゃんでお送りします♡