• 2020.04.08
  • アイルランドで出産!Vol.1
先日の結婚式に関するブログに掲載した写真で一目瞭然だったかと思いますが、この度アイルランドで母になりました!海外で出産ということで、どんな事が日本と違うのかご紹介したいと思います。

妊娠が発覚したら…以前のブログに書いたように、まずはGPというお医者さんに会いに行きます。そこで、妊娠している可能性があると話すと、事前に市販の検査薬で確認済の場合は、希望するなら再度尿検査をしてくれます(市販のものも精度は高いので、基本再検査はしないようです)。そして「おめでとう!」と散々祝われ笑、産婦人科の病院に紹介状を書いてくれる…わけではなく、自分で行わなければならない登録の方法や今後の診察の流れを説明されます。


GPで渡される尿検査の容器。男性は良いかもしれんが女性はおそらく十中八九失敗します。笑

そして、この産婦人科、ダブリンにはなんと3つしか病院がありません。その中で一番家から通いやすいところを教えてもらい、その病院のウェブサイトで患者として登録を済ませました。すると、数日後に郵送で最初の診察日(12週目)の日時と提出書類が一式届きます。私の場合、発覚してGPに行ったのが7週目だったので初期の不安な時期に5週間待たなければならないのは心配でした。妊娠の状態が正常かどうかも検査してもらった方が良いとのことで、任意でお金を払えばしてもらえる初期エコーと遺伝子検査に行ってきました。

「お金を払えば」と書きましたが、そう、なんとアイルランドでは妊娠に関する診察費用や出産費用はすべて無料なのです!今までことあるごとにこちらのシステムを罵ってきましたが笑、この社会保障は素晴らしい!!ただし、前述の3つの産婦人科病院にはそれぞれPrivate、Semi-private、Publicの3つのグレードがあります。Privateの方が便利なこと(いつも同じ医師に診てもらえる、検診頻度が高い等)もあるようですが、かなりの費用を払わなければなりません。ほとんどの人が行くのがPublicで、こちらが何をするにも完全に無料なんですね。今まで納めてきた税金を回収すべく笑、Publicを選びました。

しかしながら、前述の初期エコーと遺伝子検査は必須の検査ではないので、受けたい場合は費用を負担しなければなりません。エコーできちんと子宮内妊娠であることを確認してもらって、10週目あたりで私の血液から胎児の遺伝子に異常がないかどうかを調べてもらいました。日本の友達に聞くと、どうやらこの検査はこちらの方が進んでいるようで、比較的簡単かつ早く結果が出ました。12週目くらいには目立った異状がないことと、染色体から性別の断定までできました。ちなみに、アイルランド人は「生まれるまで性別を知りたくない」「サプライズにとっておきたい」という方が多いそうです。

Publicでは、妊娠後期に入るまでそんなに頻繁に診察がなく、12週から20週は2か月ほど間が開きますので、この頻度も日本と比べると低いかもしれません。また、こちらではサプリメントの摂取がかなり一般的で、妊娠中にもあれこれ飲んだ方が良いものを勧められます。日本でもよく聞く葉酸に加え、日照時間が短い国ですのでビタミンDはもちろん、マルチビタミンやオメガ3、妊娠中期からは鉄分の摂取も強く推奨されます。そんなに必要なのか?と思いますが、子供の発達の為だと言われれば飲もうかなという気にもなります。


この毒々しい色のサプリは鉄分。カプセルの向きが揃っていないところがなんとも海外。笑

長くなりますので、今回はここまでです。次回は妊娠後期編です!お楽しみに。

特派員

  • 三木 佳子
  • 職業翻訳家

アイルランドのダブリン在住、三木佳子(みきけいこ)です。現地でゲームの翻訳をしています。日本ではあまり馴染みのないアイルランドの文化や生活、アイルランドから見た日本について、皆さんとワクワクやクスッを共有できれば嬉しいです。

三木 佳子の記事一覧を見る

最新記事

リポーター

最新記事

PAGE TOP