ブラジルでは、「一度もこのステッカーを集めたことのない人は、子供時代を楽しんでいない。」と言われるほど、ポピュラーです。
この80ページほどのアルバムには、ワールドカップに参加する国の選手達が載り、国旗やエンブレムが見れます。その他にも試合の組み合わせの表もあります。
写真やイラストはすべてステッカーを貼るようになってます。全部で682枚貼ることになります。
アルバムを購入した後は、それにステッカーを買って貼っていくのですが、ステッカー5枚が一袋に入っていて中身が見えません。ですので、購入するとステッカーがダブったり、欲しいステッカーがなかなか手に入らないことがあります。その時は友達とお互いに交換するのです。それが楽しみなのです。
ステッカーは一袋R$2,00.(約US$0,60)で、新聞や雑誌を販売しているキオスクで購入することができます。
いつも購入するキオスクではなく、他の地区のキオスクで購入する方が、持っていないステッカーが当たるかもしれないなどと、色々考えながら集めるものです。サッカー好きの人だけが集めるものではなく、性別問わず、子供から大人まで楽しんでます。
アルバムにはステッカーを貼るところにそれぞれ番号が書かれていてます。アルバムを持ち歩かなくてもいいように、まだ持っていないステッカーの番号を紙にリストアップして持ち歩きます。しかし、今年からはスマ―トフォンにこのアルバムのアプリができ、自分が持っているステッカーをマークすることができます。便利になったものです。
ステッカーの交換は学校や職場でするのですが、週末などにショッピングセンター内の本屋の前や公園の広場でも人が集まって交換してます。先日、交換している人たちの様子を見て、気が付いたことが一つありました。大人はステッカーの裏側の番号を見て持っているかもっていないか確認するのですが、子供たちはステッカーの表の写真を見て確認しているのです。「え?選手の顔など、全部覚えているの?」とびっくりして訪ねてみたら、何回もアルバムをめくって見ているので、持っているステッカーはほとんど覚えているとのことでした。ただ、ブラジル人にとっては、アジア系の顔がみんな良く似ているように見えるそうで、わからない時は番号で確認すると言ってました。
子供の中ではステッカーの遊びもあります。
友達一人と、ステッカーを賭けるのです。例えば、4枚賭けるとします。お互いに欲しい4枚を選んだ後、その4枚を重ねて床の上に置き、ステッカーのヘリを一回たたきます。たたいた時に生じる風でステッカーをめくるのです。多くめくれた方が勝ちで、賭けたステッカーをもらえる。という遊びです。
ワールドカップ・ステッカアルバムは1970年から発行されているとの事です。ワールドカップの試合が始まったら、アルバムを広げながら、応援することになるのでしょう。楽しみです。
Vamos Brasil! (Go Brazil!)