先ずその前に、サンパウロ市でのスーパーマーケットのレジは、一般レジの他にCaixa rápido (=スピードレジ)があります。それは商品を20個まで購入する人用のレジです。いくつかの商品だけ購入する時にスピードレジを使用すると、列が早く進み良いです。セルフレジもあります。商品のバーコードを登録し、会計はカードで支払うシステムです。そして、高齢者、妊婦、身体に障害のある人の為の優先レジがあります。
レジに並んで自分の番がくると、次のような質問をされます。
「このスーパーの会員でしょうか?会員でしたら、CPF番号を押してください。」
スーパーのアプリで会員登録をする事が出来て、CPF番号(納税者番号)を記入します。会員になると、ポイントが付いたり、割引があったりのメリットがあります。
「レシートにCPF番号を入れますか?」
このシステムはサンパウロ州で2007年に始まり、レシートにCPF番号を記入するシステムです。これによって店が政府に税金をごまかせなくなります。また、消費者には少し支払った税金が戻ってきたり、抽選で現金が当たる事もあります。
「エコバックをお持ちですか? ビニール袋が必要ですか? いくつ必要ですか?」
エコの為、随分前からエコバックを使用するようにスーパーマーケットがお客に呼び掛けています。スーパーのレジで購入することもできます。色んな柄があり、マイエコバックとして使用するのも良いし、ブラジル柄のを購入して、お土産にするのも良いですね。スーパーのレジで買えるビニール袋は緑色と灰色の2色があります。一袋R$0,10(約US$0,02)です。購入した後、灰色のビニール袋には可熱ごみを入れるごみ袋として使用します。リサイクルできる物は緑色の袋に入れて捨てる事に決まっています。スーパーだけではなく、薬局、文房具店、パン屋などでも、購入した品を緑色の袋に入れて渡されます。一般にスーパー以外では袋代は取られません。
「お支払いはクレジットカードまたはデビットカードですか?」 買い物する際にはこの2通りの支払い方法が最も使われています。デビットカードとは自分が利用している銀行口座から利用額が引き落とされる仕組みのカードです。現金で支払うことも可能なのですが、お店におつりがないことが多いです。
この様にいくつかの質問がありますが、内容さえわかればクリアできます。
ブラジルでは便利なことに、一度カートに入れたものの、購入しないことに決めた品を、スーパー内のもとの位置に戻す必要はありません。レジに設置してあるかごに入れたら良いのです。従業員が定期的にそのかごの品をもとの位置に戻しています。
ブラジルは90年代に月に約20%のインフレがあった時期があり、お給料が入った日に一カ月分の買い物をスーパーでしたものでした。安定しないブラジルの経済が原因でブラジル人は家に使用期限が長い日常品を買い置きする習慣になりました。そのため、スーパーでは大きなカートもあります。