• 2023.10.30
  • ブラジルの薬局
薬局とは名の通り、薬を販売している店ですが、現在では薬以外にも、医療機器、日用品、化粧品、健康や美容に関する商品などが販売されています。ベビーケア、ミルク、紙おむつなどもあり、レジのカウンターにはチョコレート、シリアルバー、飴、ガムなどのスイーツも販売されています。



一般の解熱剤、頭痛薬などは棚に並んでいて、自分で選んで購入することができますが、処方箋が必要な薬はカウンターでオーダーします。店内には薬剤師が必ずいます。


ブラジルでは、医師の診察後、または退院後に薬を飲まなければならないのであれば、医師に処方箋を書いてもらいます。病院では薬は配布されません。処方箋は2枚必要で、一枚は自分のひかえ用で、もう一枚は薬局のひかえ用です。最近では医師とのオンライン診察を選択できる事もあり、処方箋もメールの方に先生が送ってくれます。その処方箋を薬局のメールに送り、薬剤師がチェックして、薬を出してくれます。処方箋が必要な薬の箱には赤い帯があり、要処方箋と記載されています。
よりコントロールされている薬は黒い帯であり、特別な処方箋が必要になり、患者の身分証明書番号、住所、電話番号などの情報記入するようになっています。


ブラジルでも1999年からジェネリック医薬品を販売するようになりました。ジェネリック医薬品とは先発医薬品の特許期間が切れた後に製造販売される薬の事です。現在では、96のジェネリック製薬会社が存在しています。メリットは薬が安い事です。新薬の値段の35%程しかかからない薬もあり、購入する側としては有難いです。

さて、ブラジルの薬局のカウンターで薬を頼むと、まずその薬局で登録済かと聞かれます。いつも行きつけの薬局で登録していますと、薬によっては少し割引があります。また、その日だけ割引される商品のリストももらえます。そのリストは歯磨き粉やウエットティッシュなどの日用品です。
薬局のアプリで割引になっている商品をチェックすることもできます。
高額の薬に対しては、製薬会社に登録し、少し値下げしてもらうこともできます。その登録はその場で店員がしてくれるので、とても助かります。


Farmacia Popular (訳:国民の薬局)と赤色で支持されている薬局では、ぜんそく、高血圧、糖尿病、骨粗鬆症、避妊薬に対して無料で薬をもらえます。勿論事前に登録する必要があり、処方箋も提出する必要があります。鼻炎、高齢者用おむつ、パーキンソン病、緑内障、脂質異常症に対しては国が医薬品の値段の9割程を負担するシステムができました。


薬局では使用期限が過ぎた薬や未使用の医薬品の回収する場所を設けています。薬の箱や薬の説明書も処理することができます。医薬品による環境汚染を防ぐための取り組みです。
冬に入る前に多くの薬局では古着、毛布、冬服の寄付キャンペーンを毎年行っています。ある薬局の全チェーン店で83トンもの服を回収することができたそうです。


数年前からビオレの商品も販売されるようになりました。輸入品になりますので、値段も高いですが、時々行われるセールを狙って購入しています。


コルゲートの歯磨き粉の種類で、炭とミント、ココナツとショウガ、柑橘類とユーカリが販売されています。柑橘類とユーカリは試してみました。すっきりする感じです。炭とミントは歯磨き粉事態が黒色に白のストライプが入っているようで、いつも考えては、買うのをやめてしまいます。黒色の歯磨き粉ってちょっと違和感を感じるのはわたしだけかしら、、。

特派員

  • 皆木サンドラ 奈美
  • 職業語学教師、ペーパートールクラフター

ブラジル生まれのブラジル育ち。大学卒業後、夫の仕事の関係で3年間滞在したシンガポールにおいて習得したペーパートール(=シャドーボックス)や語学を教えています。多国の文化や習慣を上手に混在させているサンパウロでの生活がとても気に入っています。

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