サンパウロ市の一般の家庭では、生ごみとリサイクルできるものと
に分けてごみを出しています。市の生ごみ収集車が毎日通り、リサイクル収集車は週に2回通ります。リサイクルものをより分けて出したい時は、大手スーパーなどにいくのを勧めます。
大手スーパーマーケットやショッピングモールの駐車場の階にリサイクルコーナーが設けられていて、紙とプラスチック、あき缶、コーヒーのカプセル、電池などに分けて入れることができます。家庭で出た使用済み油も回収しています。この場合、油をペットボトルに入れて持っていきます。
使用済みの油で石鹸を作ることができるのをご存じでしょうか?油を集めまわっている車も一部の地区でみられます。
ごみを減らすにはやはり、買う量を減らすこと。再利用を考えること。そしてリサイクルすること。この3つが大事なのだと読んだことがあります。私もなるべくごみを減らしたいので自分でできることは実地しているつもりです。どんな時もエコバックを持ち歩いています。それだけではなく、どんなものが回収されているのかを日頃注意して見るようになりました。
子供用のパジャマや靴下を販売しているこの写真の店では、片方しかない靴下、古い靴下、穴が開いた靴下など、それぞれ洗濯済みのを収集しています。この店で購入された靴下は使用後、この店に戻る、と考えています。繊維ごみを少なくする事も考えての取り組みです。そして、集められた靴下は毛布になり、ホームレスに配布されます。靴下約40足で毛布が一枚できるそうです。この取り組みを10年程前から始めてから靴下189万足が収集され、5万5千枚以上の毛布が配布されているそうです。
病院や医院で処方された薬が手元に余っていたり、使用期限が過ぎた薬などがあって困っていませんか? サンパウロ市では薬局が残薬を収集しています。薬の箱や説明書なども捨てられるようになっています。残薬は可燃ごみとして扱って良いかと思いますが、薬局に持っていくのが良いでしょう。
新しい携帯電話を購入する場合、店によっては中古の携帯電話を回収し、いくらか値段を差し引いてくれる事もあります。携帯電話も処理方法が大変なため、このようなサービスは有難いです。
ペットボトルなどのプラスチックのキャップを収集するNGO (非政府組織)は、キャップをリサイクル資源として売却して、その利益を野良犬や野良猫の不妊手術代に当てています。ショッピングセンターの中や店舗内でもキャップの寄付をお願いしています。
私がプラスチックキャップを寄付するNGOは車椅子を購入しています。
缶の蓋のステイオンタブも回収され、その素材のアルミを溶かして再生して再利用するそうです。車椅子を購入するのにステイオンタブの寄付を求めているNGOもあります。
旅行先で泊まったホテルのロビーにはもう使用されていない冷蔵庫がカラフルにデザインされていて、本箱に変身していました。中には本が何冊か入っていて、自由に読んで良いとのことでした。本の寄付も呼び掛けていました。
再利用にリサイクル、これからも参加していきたいと思っています。