• 2025.01.28
  • 久しぶりにアルゼンチンへ(最終編)
サンパウロ市を出発して7日目に、カタマルカ州のエル・ペニョンの町から南へ400km移動して、フィアンバラと言う人口4500人の町に移動しました。この旅行で楽しみにしていたのがこの町から17km離れた場所にある温泉です。標高1750mで山に囲まれたこの温泉は、とても綺麗に維持されています。高所にある温泉プールは45度で、その下の段の温泉プールの水温は1度下がって44度です。このように、各温泉プールの水温が違うため、自分が好みのプールに浸かることができます。本当に気持ちが良く贅沢だと思いました。プールの周りにはピクニック用テーブルがあり、半日ゆっくりできる感じです。




フィアンパラの町の東北部にはTaton, Saujil とMedanitos の砂丘が広がります。アルゼンチンで最も美しい景色の一つと言われています。サンドボードも楽しめます。Taton の砂丘でも最も高いのは2845mの高さがあり、世界一高い砂丘と聞きました。とても細かい白い砂です。


フィアンバラの西側はアンデス山脈に向かうルート60があります。パソ・サン・フランシスコと言ってアルゼンチンとチリを結ぶアンデス山脈越えのルートの事です。フィアンバラから国境までは200kmです。国境までの景色は最高で、初めにQuebrada de la Angostura を通ります。舗装されている道ですが、壁のようになっている山々の色が赤色や緑色に変わり、なんとも不思議な景色です。


進んでいくとVale de Chaschuil と言う谷を通り、遠くに見える山の色がとても綺麗です。国境に近づいて行くにつれて雪に覆われた山脈が顔を出し始めます。アンデス山脈越えだと興奮します。


道中には避難できる小屋が設置されています。中には水やお菓子、ろうそくなどが置いてあります。
しかしとても残念なことに国境に到着した時、道が封鎖されていました。理由はチリ側では雪が降っているとのことでした。冬が終わるのを待って企画した旅行なのに封鎖とはあまりのショックでした。国境の標高は4700mです。10月に入っていたのに気温は3度でした。風がとても強く、指の先や耳が痛くなるほどでした。目の前にある6000m以上の山脈は言葉では言い表せない美しさでした。
結局チリには行けず、Uターンして戻りました。



フィアンバラより南へ移動して、La Rioja では2日間大雨にあい、足止めされました。3日後には移動できて、カタマルカ州の州都、San Fernando del Valle de Catamarca でドライブしたりゆっくりすることができました。その後はブラジルに向かって走るだけでした。

今回のアルゼンチンへの旅行で気が付いたことが2点ありました。現在アルゼンチンは経済状況が悪く、去年の11月から今年の11月までのインフレが166%とのことです。その為、小さな町ではクレジットカードを受け付ける店舗やホテルがなくて、とても困りました。以前はこんなことありませんでした。
温泉に行くのに入場券を買う時もクレジットカードは受け付けないうえ、その町の住民、カタマルカ州の住民、他の州に住むアルゼンチン人、そして外国人と入場料がそれぞれ違っていました。「ブラジルから自家用車で来たんだよ!」と言っても勿論聞いてもらえず、その町の住民の24倍支払いました。他の観光スポットでも同じでした。
今回のロードツアーは計画通りにいかない事や、悪天候などにも見舞われましたが、そんなハプニングもしょうがない事です。今回は親切なガイドさんやホテルの方々、町で知り合った気さくなアルゼンチン人達と出会えて旅行がより楽しかったです。感謝です。

特派員

  • 皆木サンドラ 奈美
  • 職業語学教師、ペーパートールクラフター

ブラジル生まれのブラジル育ち。大学卒業後、夫の仕事の関係で3年間滞在したシンガポールにおいて習得したペーパートール(=シャドーボックス)や語学を教えています。多国の文化や習慣を上手に混在させているサンパウロでの生活がとても気に入っています。

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