e-scooterと海外では呼ばれていますが、ブラジルでは patinete eletrica です。実は2018年に電動キックボードのシェアリングサービスが取り入れられ、直ぐに人気になりましたが、その扱いに関してのはっきりした決まりがなかったため、自動車や歩行者の邪魔になったり、事故が起きたりと問題が出て、2019年にはサンパウロ市長が歩道では使用しない事、ヘルメットの使用を強制し、最高スピードを20kmまでに制限するなどの対策を取りましたが、後に電動キックボードを提供していた企業が電動キックボードを全て回収しました。サンパウロ市内のインフラストラクチャーの問題、使用者の破壊行為と住民の抵抗などが理由だったそうです。
そして今年に入ってからはJet azul とWhooshの2社が提携して、このサービスを再開しました。


例えばJet azulを使用するには、まずJet azulのアプリに入る必要があります。登録をして支払い方法を選択します。
一番近くにある電動キックボードを地図で確認します。
電動キックボードにQRコードがありますので、携帯で読み込み、使用することができます。時間帯によって料金が変わるそうです。

目的地に着きましたら、地図に示してある場所に戻します。アプリで返却を確認します。
現在電動キックボードは、ジャルジン・パウリスタ, ヴィラ・マリアナ, ピンヘイロス, ヴィラ・オリンピア, サウデ とモエマ 地区などに提供されています。この地域には銀行、企業、店舗、地下鉄などが多く集中しているからだと思います。サンパウロ州では、サンパウロ市の他に、サンベルナルド・ド・カンポ市と ソロカーバ市にもこのサービスがあります。ブラジル南部のサンタカタリーナ市やポルト・アレグレ市、またベロ・オリゾンテ市やリオデジャネイロ市も提供されています。これからも他の地域で利用されていくでしょう。
サンパウロ市内で電動キックボードシェアサービスを使用するにあたっての決まりをご紹介します。
1.歩道では乗らない事。自転車専用車線、自転車レーン、速度の制限が最高時速40kmの道路で乗ること。
2.使用中はヘルメットを着用すること。
3.時速20kmを超えないこと。
4.2人乗りも禁じられいますし、荷物を運ぶのに使用するのも禁じられています。
5.運転できるのは18歳以上です。
注意点として、強風または大雨の時は使用を避けること。
全て使用者の安全を思っての決まりですので、使用者には必ず守って欲しいです。しかし数か月経った今でも使用者の殆どはヘルメットを着用していません。
サンパウロ市内で利用している人は殆どが若い男の人です。地下鉄やバス停から仕事場までの距離を電動キックボードで移動しているのでしょう。スイスイ気持ちよさそうに乗っている人を見ると羨ましいです。バス、自動車、バイク、自転車などと大混雑しているサンパウロ市内で電気キックボードに乗るには、勇気が必要だと思います。とにかく安全第一で移動してほしいです。
便利な道具やこのような乗り物ができている中、それに直ぐに対応できる人が、羨ましくなってきたということは、私も年を取ったということですね。(笑)