• 2026.02.18
  • サンパウロ環状高速道路・ロドアネル
Rodoanel Mario Covas(ドロアネル・マリオ・コヴァス)はサンパウロ首都圏を環状に結ぶ全長約176kmの環状高速道路です。1998年にマリオ・コヴァス州知事がこの高速の建設を始めてからいまだ北区間は終わっていませんが、2026年後半には建設がすべて終わり、全周できる予定です。


2025年12月23日に北区間の一部が開通しましたので、25日に自家用車で走ってきました。開通した区間はサンパウロ市をでてリオ・デ・ジャネイロ方面へ向かうプレジデンテ・ドゥトラ高速を40kmほど走りアルジャ市の近くから始まります。グアリュリョス国際空港の北側を回るようにして、フェルナン・ジーアス高速に合流します。この区間は24kmあり、トンネルが2つあります。


この高速には、料金所がなく、free flowと言って、ノンストップです。この区間には32台のカメラが設置されています。また、F1 レースのサーキットと同じSMA(Stone Mastic Asphalt)が使用されていることで、通常の舗装に比べて、高い耐久性があり、水が浸透しにくいので、丈夫で長持ちするとのことです。
実際に、スムーズで静かなアスファルトをドライブするのはとても安全で快適でした。周りもきれいな緑に囲まれているところがほとんどで、気持ちがよかったです。高速は3車線ありますので、広々とした気がしました。私は開通して2日後のクリスマスの休日に行きましたので、トラックは走っていなかったのと、私たちのようにドライブをしている数台の車しかなかったので、余計に広く感じたのかもしれませんが、大型トラックが何台も走っていても窮屈には感じないでしょう。


この24kmにもわたる建設は2013年に始まり、2016年に終わる予定でしたが、結局開通したのは2025年12月末でした。こんなにも年数がかかった理由としては複数の点があげられます。工事は一時6年間も中断され、契約解除に至りました。また、技術的な複雑さも指摘されていました。トンネル工事の際、土砂崩れによって一部が崩落し、既存箇所の修復作業を余儀なくされました。このルートはカンタレイラ山脈を通過するため、環境問題も生じていました。高速の近くに住む家族の再定住のプロセスは複雑なうえ、時間もかかりました。

ロドアネルの北区間はあと20km残っています。年内に建設を完了するそうですが、この区間にもトンネル工事があるうえ、都市部により近いので振動や騒音などの気づかいも必要だそうです。

ロドアネルの建設目的は交通モデルをすべて中心までと言う放射状システムから環状システムに変える事です。それによって、サンパウロ市内を通過するトラックの数を減らすことができます。サンパウロ市にある重要な高速道路を相互接続することも出来ます。物流のセンターからサントス港とグアリュリョス空港へのアクセスが容易になることと、貨物の移動時間を短縮することでコストの削減もできます。サンパウロのような大都会には必要で重要な高速道路です。
主人は運転が大好きなので、ロドアネルの一部が開通する度に一緒にドライブしに行っています。私は南区間にある、全長1,756mの橋を通ったのが印象的だったのを思い出していました。もうすこしで全周できるのかと思うと楽しみです。

特派員

  • 皆木サンドラ 奈美
  • 職業語学教師、ペーパートールクラフター

ブラジル生まれのブラジル育ち。大学卒業後、夫の仕事の関係で3年間滞在したシンガポールにおいて習得したペーパートール(=シャドーボックス)や語学を教えています。多国の文化や習慣を上手に混在させているサンパウロでの生活がとても気に入っています。

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