初稿の本日はクリスマスです。こちらアメリカLAでクリスマスと言えば、親戚や家族とまったり過ごし、子供達にとってはたくさんのプレゼントがもらえる、多くの人が一年で一番楽しみにしている、祝日です。企業によっては12月の後半を会社負担で有給休暇にしているところもあります。
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クリスマスをお正月休みに例えた話を耳にしたことがありますが、スピリットがそもそも違うのだと、在米13年目にして考えます。クリスマスホリデーという温かくフワフワしたスピリットは、大切な親族に思いのこもったプレゼントを贈る行為そのものに表れていると思います。クリスマスをこれほど意識するようになったのは、おそらく2013年に結婚してからだと思います。私の夫は、カリフォニア州サンディエゴ出身のアメリカ人です。単身で20歳の時に渡米してきた私は、彼と結婚してから一気に親戚が増えました。義祖父母、義父母、義兄、義姉はもちろんのこと、11歳の姪と15歳の双子の姪っ子達まで、クリスマスに集まる親族を数えると20人は超えます。
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「I’m obsessed with Brandy Melville’s clothes. All I want for Christmas. (最近お気に入りのブランドBrandy Melville。クリスマスはこれが欲しい。)」15歳の姪がInstagramでつぶやきます。
Brandy Melvilleは
BusinessInsiderの記事によるとティーンの間で今ホットなファッションブランド。色のあせた短めの丈のTシャツや淡い色味のオーバーサイズのセーターにデニムのホットパンツやエンジ色のフレアのミニスカートを合わせる、70年代を思い出させる懐かしいファッションです。私も古着を買い出したのはちょうど彼女の年齢だったなと、ふと17年前の自分を思い出します。ボーダー柄にお腹が少し見え隠れする丈のTシャツを姪に選びました。「I hope you’ll like it. (気に入ってくれるといいけど。)」と姪の携帯に一言メッセージを入れて。
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11歳になるもう一人の姪には何が喜んでもらえるか分からず、夫は義兄にメールを送りました。返事には、アニメに夢中で中でもNarutoが特にお好きとのこと。ジャパニーズサブカルチャーにはまってくれている姪っ子の為に、ロサンゼルスのダウンタウンに位置するリトル東京というエリアの一角の紀伊国屋へ走りました。そこで見つけたのは、Narutoの2016年ポスターサイズカレンダー。めくってもめくってもNarutoづくしのこのカレンダー喜んでもらえるかな。年に1度しか会うことがない姪に、アニメを通じて少し近づけた思いです。土日をクリスマスショッピングに費やした後で感じたことは、贈り物を考えることで、10代の少女たちのカルチャーに触れることができたこと。そして、その趣に私自身が好奇心を持つことこそ、思いやりであり慈悲心でありクリスマススピリットだということ。その日の夜は姪っ子たちの喜ぶ顔を思い浮かべながら、もういくつ寝るとクリスマスなのか数えながら眠りにつきました。