• 2020.12.16
  • ブリーチフェスティバル
コロナの影響でオーストラリアでもたくさんの音楽やスポーツ、文化イベントが中止になりました。ゴールドコーストは比較的早い段階から感染者数も減り、感染者ゼロの状態も早い段階で達成することができ、クイーンズランド州は他州よりも一足早く人数制限も緩和されていき、少しずつ大人数向けのイベントも開催されるようになりました。そして11月中旬に「ブリーチフェスティバル」というフェスティバルが開催されました。このお祭りはゴールドコーストのバーレーヘッズ、シェブロンアイランド、ボタニックガーデンの3か所で様々なイベントが11日間にわたって行われるフェスティバルです。Placemaker (プレイスメーカー)というオーガナイザーが当初はクイックシルバープロというサーフィンの大会と並行して小さなフェスティバルを開催したのがきっかけで生まれたフェスティバルです。幅広い年齢のゴールドコーストの人々(観光客ももちろんですが)に楽しんでもらえるイベントをということでBeachとかけて立ち上げたBleachフェスティバル。音楽ライブや先住民アボリジニのダンスショーやトークショーが朝の部や夜の部で開催され、大人から子供まで楽しめるイベントになっています。今年はイギリスの人気ロックバンド、ブロックパーティーが来日し、その他オーストラリアのアーティストもバーレーヘッズの屋外ステージで演奏しました。私の住むマイアミビーチの南隣がバーレーヘッズなのでウォーキングがてら見に行ってみました。実はゴールドコーストに20年近く住んでいながらこのイベントには一度も行った事がありませんでした。ゴールドコーストの11月中旬はもう初夏というより夏です。日中は30度まで気温も上がり、下旬には朝晩涼しかった時期も終わり夏のさわやかな暑さに変わってきています。私も大好きな場所、バーレーヘッズは観光客にも人気の場所です。バーレーヘッズの会場はすべて屋外でビーチのすぐ前のジャスティンパークという公園の広場に設置されています。イベントが行われた期間は比較的風が強い日が続きましたが、お天気はよく屋外イベントには最高のお天気でした。夕方になるとイベント会場にあるオブジェや飾りがライトアップされビーチサイドのバーもオープンします。ビールやカクテル、メキシカンタコやナチョスなどのスナックも注文できバーで海を見ながらくつろぐことができます。朝7時からはオーストラリア先住民アボリジニのショーがありました。オーストラリア先住民のダンスや演奏もこういったイベントがないとなかなか見る機会がないものです。平日の朝7時というのに多くの人が見に来ており、ウォーキング中の人々も立ち止まって聞き入ったり写真を撮ったりしていました。相撲の土俵のような円の中には砂が敷かれ、その中でアーティストが演奏しています。歌を歌うアボリジニ男性とアボリジニのディジュリドゥ奏者、そしてニュージーランドのマオリ族の女性とのコラボでの演奏はなかなか見ることができない珍しいものでした。マオリ族の女性は貝の笛やクリスタルボウルを奏でながら綺麗な声で歌を歌っていました。アボリジニの男性も見た目の感じからは想像できないとても澄んだ綺麗な声で歌を歌っていました。ユーカリの葉を燃やし、煙が出ていましたがその香りとディジュリドゥやクリスタルボウルの音色で瞑想状態に入るようなとてもリラックスした気分になりました。観客もぼーっと静かに見入っている人もいればヨガの瞑想のような形で目をつぶっている人もいます。他にもアートのワークショップやオーストラリアンフットボールリーグ通称AFLのゴールドコーストチーム、サンズの選手が参加するウォーミングアップで体を動かすイベントなども行われました。一部チケットが有料制のイベントもありますが、ほとんどが無料で誰でも気軽に楽しむことができるイベントです。
コロナで暗くなりがちな皆の心を明るくしてくれたイベントでした。


バーレーヘッズのビーチに立つBleach のサイン


ドリームキャッチャーのようなデザインのデコレーション


夕暮れのビーチに設置されたビーチバー


アボリジニの男性とマオリの女性とのコラボ演奏


座って長い筒のようなものを吹いている人がアボリジニの伝統楽器ディジュリドゥ演奏者です


ニュージーランドのマオリ族の女性。大きなクリスタルボウルを奏でながら歌を歌います

特派員

  • 菅沼 千栄子(旧姓 名倉)
  • 職業会社員

2000年に渡豪。日系旅行会社勤務等を経て、2014年から現地建設会社に勤務。休日は、趣味の一つであるソイキャンドル作りやビーチウオークを楽しんでいます。当地のレアな生活情報をお伝えしたいと思います。

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