• 2021.02.12
  • 犬とウォーキング
オーストラリアではたくさんの人が犬を飼っています。トイプードルなどの小型犬からスタフィーの愛称で親しまれているイングリッシュスタフォード犬の中型犬や、大型犬で人気のレトリバーなど様々な犬を見かけます。ビーチ沿いのウォーキングコースはウォーキングをしている人と同じくらい犬の散歩をしている人も多く、特に今この時期は在宅ワークの合間に歩いている人も多いようで、平日の様々な時間帯にウォーキングや散歩をしている人を見かけます。ゴールドコーストではリードなしの犬の散歩は違反となり罰金が科せられます。その代わりにリードなしで犬を運動させられる公共の場をいくつか設定しています。ビーチも公共の場なのでほとんどのビーチではリード付きで散歩するか犬の立ち入りが禁止になっているかのどちらかですが、唯一6つのビーチだけがリードなしでの散歩ができるようになっています。ゴールドコーストのこんな綺麗で広々としたビーチで自分だけ遊ぶなんてもったいない、自分の犬も思う存分走り回らせて遊ばせたいと思う飼い主はリード無しOKのビーチまでわざわざ車で足を運んでいます。これらのビーチに行くとあちこちから走り回った犬が寄ってきたり、犬同士が追いかけっこをして走り回っていたり、飼い主がボールや木の枝を海に投げてそれを泳いで取りにいっている犬もたくさんいて、飼い主も犬ものびのびと楽しそうに遊んでいます。

犬を飼っている人もマナーが良い人が多く、散歩中の犬の排泄物は必ず飼い主が持ち帰るか公共の場に設置されているごみ箱に処分しています。ビーチ沿いのウォーキングコースには犬の排泄物を入れるビニール袋が入ったものが設置されており無料で利用できます。このビニール袋、かなり薄いのですが、薄いのに漏れることなく意外としっかりと作られています。こんなさりげない気配りのおかげで公共のウォーキングコースには犬の排泄物が落ちたままということがほとんどありません。常識としてのマナーももちろんですが、これも見つかった場合には罰金が科せられるようです。これだけたくさんの人が犬を散歩させているのだからきちんとルールを作って守ってビーチも道路も綺麗に保つのは大事なことです。その他にも犬への配慮として、ビーチのウォーキングコースには所々に飲み水の水道がありますが、その下には犬用の飲み水が出る水道も設置されています。ビーチの公共のシャワーにも誰が置いたのか、犬がお水を飲めるような器が置いてあったりと犬好きなオージーの犬への配慮がこんなところからも感じられます。

ちなみに余談ですが、コロナの影響で昨年は保護されている犬や猫を引き取る人が増え、全て引き取られて保護施設が空になってしまった所もあるというニュースもありました。家に引きこもらなければならない人々にとってペットが癒しになると考える人が多いのもわかりますが、ただ最近のニュースでは生活が通常に戻るにつれてまた保護施設へ戻される動物も増えてきているとか。。やはりペットは自身の都合でとか、軽い気持ちで引き取らずにきちんと責任を持って飼ってもらいたいものです。


無料で使える犬の排泄物用のごみ袋


飲み水の下に設置された犬用の飲み水。新しいお水が飲めるよう、ちゃんと蛇口もついています

特派員

  • 菅沼 千栄子(旧姓 名倉)
  • 職業会社員

2000年に渡豪。日系旅行会社勤務等を経て、2014年から現地建設会社に勤務。休日は、趣味の一つであるソイキャンドル作りやビーチウオークを楽しんでいます。当地のレアな生活情報をお伝えしたいと思います。

菅沼 千栄子(旧姓 名倉)の記事一覧を見る

最新記事

リポーター

最新記事

PAGE TOP