土地の広いオーストラリアでは道幅も広ければ、公立小中学校の学区も広いので、学校まで徒歩で通える場所に住んでいる家庭も限られており、親が車で送り迎えをしなければならないので、学校の送り迎え渋滞というものが発生します。
学校付近の道路は通学時間の、朝7時から9時、午後2時から4時は時速40キロに制限されます。普段は時速60キロ以上の道路でもこの時間帯には車はゆっくり走らなければなりません。時々警察が抜き打ちでスピードチェックをしたり、通学路脇にスピードカメラ付きの車が停まっていることもしばしば。違反した場合はスピードにもよりますが、400~500ドルの罰金を科せられることもあります。
学校周辺の道は子供を下ろしたり、乗せたりで一時的に大渋滞になることもあるので、送り迎えの時間帯に学校付近を通らなければならない時は時間に余裕をみておくことが必要です。
また、ゴールドコーストではオフィスで働く人と同じくらいもしくは上回るくらい、トレイディ(Tradie)と呼ばれる、電気工事、水道工事、大工、建築業などの、いわゆる肉体労働者系の人の割合が多いので彼らの通勤、退勤時間帯も道路の込み具合に影響を与えています。
作業車を利用しなければならない彼らにとってはトラムやバス通勤というわけにはいきません。
出勤時間は朝6~6時半、退勤時間は午後3時~3時半とかなりの朝型。
早く始まり早く終わる、もちろん残業もないので、この時間帯に道路が混み合います。日本では一番道が空いている時間帯ではないでしょうか。
そして夜10時を回ると平日は車がぽつぽつとしか走っておらず道はがらがら。
ゴールドコーストの住民の半分以上はもう寝ているのではないでしょうか(笑)
もう一つ、日本と異なる点は横断歩道では車は必ず止まるということです。
JAF全国調査21年版によると、日本では横断歩道で7割の車が止まらないそうです。
そういわれると日本の横断歩道はまだまだ車優先という雰囲気を醸し出しているように思います。車が来ているのに渡ろうとしたらクラクションを鳴らされてしまいそうですし、時々親切な方が停まってくれると嬉しくなります。
でも、オーストラリアではもし横断歩道で歩行者を無視して車が通過するようものなら、手を挙げて(よく欧米人がする怒ったときのリアクション)めちゃめちゃ怒られます。怒鳴られたりすることもあります。時には本当にうっかりしていて通過してしまったりすることもありますが、その場合は運転手がジェスチャーで「sorry」と謝っています。
厳密には横断歩道で車が止まらない場合は交通違反となり罰金が科せられるそうですが、実際に捕まったという話も聞いたことがないし、捕まえている光景も一度も見たことがありません。車が一台しか走っていない道でも横断歩道に人が立っていたら必ず止まる。
車が通過したらいくらでも渡れるのに。。と思いますがそれくらい横断報道では歩行者が絶対的に強く、運転している人達の歩行者優先という意識も高いのだと思います。
そして多くの横断歩道には「Speed Bump」という隆起で道路に段差を施し、スピード出し過ぎ防止対策を取っています。
この盛りあがった隆起に気づかずスピードを落とさないで運転していると車がガタンッと浮くようにつんのめってしまいます。
オーストラリアは右ハンドル左側通行で道幅も広いので日本の方には運転しやすいと思います。
もしゴールドコーストでレンタカーを借りて運転する機会がありましたら、これらの点には気を付けて運転してくださいね!
学校近辺の道路にはこのような「School Zone」というサインがあります。
学校の休み期間中は除外されますが、標識に休み期間がいつなのかの詳細はないので観光客の方にはわかり辛いかもしれませんね。
横断歩道とSpeed Bumpがありますよというサイン。
写真ではちょっと見づらいですが、横断歩道がちょっとだけ盛り上がっているのがわかりますか?
この隆起はなだらかなものですが、もっと段差が激しいものもあります。